幻影旅団員パクノダの感動の最後とは?読者を涙させたラストまでのあらすじと感動ポイントを徹底解説します! ハンターになって得たかったものとはなんなのか。レオリオの本当のハンター志望動機を考察してみました。 ヒソカはなぜ一体だけ人形を残した? 3. イカルゴはいつも男前!可愛い、かっこいい、優しいの3拍子が揃ったイカルゴをご紹介します。 みんな元気にしてた?本田だよ。 レオリオは医者になるためにハンターを目指したわけじゃない!! どうも、タイヘイです。 ついに発売された『HUNTER×HUNTER』34巻。 僕も含めて熱狂的なファンも多く、中でも人気キャラのクロロ対ヒソカ戦が描かれたのには驚いた人も少なくなかったと思います。 そして戦いの結末だけではなくその後の展開も衝撃的なものでした。 バトルの内容については既に様々な人が考察していおり、非常に密度の濃いものになっています。 ただ、僕は今回の戦いをちょっと素直に楽しめなかったというのが本音です。  理由を簡単にまとめてしまうと、 「クロロの戦法がなんかセコくない?」「なんでわざわざ天空闘技場で戦ったの?」 という2つの点が僕は非常に気になりました。 今回はこの2点について掘り下げてみようと思います。 ヒソカは元々戦闘狂で、強者と戦うのを非常に好みます。そんなヒソカがずっと戦いたがっていたのが幻影旅団のリーダー、クロロ。 念の使い手としては非常に珍しく強力な、「他者の念を盗む」念の使い手です。 まだ単行本になっていない部分を除くと、このタイプの念の使い手はキメラアントの師団長レオル(ハギャ)くらいしか出ていません。 (強いて言うならレオリオの念を受けたジンがそれっぽいことをしていたので可能性があるのと、グリードアイランド作成に複数人の念を取りまとめたキャラがいたらそれが近そうなくらい) 加えて、クロロは作中でも屈指の強キャラであると思われるシルバとゼノ二人を相手取りながら互角以上に戦う体術の使い手であることも忘れてはいけないポイント。 能力には相性があったり不意打ち気味とはいえ、護衛軍ともやりあえるモラウが仕留めきれないヂートゥを瞬殺したことからもこのシルバはかなり強いことが分かります。 必然的にシルバに評価されているクロロは相当な強さであることが保証されていると考えて良いでしょう。 (僕の見た限りでは強さの序列は、メルエム(覚醒)>>メルエム>ゴンさん>護衛軍≧ネテロ・クロロ戦後のヒソカ(後述)>クロロ・ヒソカ・ビスケ・モラウ・クラピカ(対旅団)>旅団メンバー・十二支ん・ゲンスルー・カイト・ノブ・ゴン・キルア・クラピカ>師団長くらいの感じだと思います) 今回、クロロは他者の念を使う「盗賊の極意(スキルハンター)」の最大の欠点であった能力を使う際に片手を使えなくなるという弱点を制約をキツくすることで解消し、体術での対応力がアップしたことでさらなる強さを手に入れています。 両手で使う能力や複数の能力を併用して使える「栞のテーマ(ダブルフェイス)」は強力なのですが、一見地味に見えるこの体術の向上というのはゼノ・シルバ戦でベンズナイフを補助的に使っていたことからもかなり意味があるものと推察されます。  で、本題です。  これだけの強キャラであるクロロがヒソカ戦で見せた立ち回りは、その設定上の強さとは裏腹に何かセコさを感じるダサいもののように思えたのです。  このセコさを感じたのは描かれていない考察が必要な深い部分ではありません。読んでいてすぐに分かる、観客の中に紛れ込んだ上に彼らを操り人形&爆弾として使うヒットアウェイ戦法に対してのことです。  ただ、反論はもちろんあると思います。 最たるものとしては、そもそもクロロは必要なら殺人を厭わないサイコパス的な性格ではあるが、ヒソカのように戦闘狂ではないという点。 つきまとっていたヒソカを倒すのに十分な準備をしていたのはヒソカもクロロの本気を感じられたのか肯定的でした。 除念に際しヒソカの手助けがあったとはいえ、そもそもそこに至るまでパクノダやウヴォーギンの死にはヒソカがクラピカに情報を流していたことにそもそもの要因があり、わざわざそんなヒソカの期待に答えてガチでやりあう方がアホらしいというのはもっともです。 合理的に考えたらリスクを追わずに「100%勝つ」ためにヒットアウェイ戦法を取ったというのが旅団のリーダーとしての判断なのかな?という結論に僕も一度は至りました。 そうなればあとは強キャラであるクロロがそれまで見せていたカリスマとのギャップがある、くらいの僕の主観的な違和感なのかもしれません。 ただ、この「旅団のリーダーとしての判断」というのが非常に重要なポイントです。 結論から言ってしまうと、そこまでやるんなら最初から旅団全員でハメて闇討ちすればいいじゃん、と僕は思ってしまうのです。  他の強キャラの見せたちょっとセコい立ち回りに関しては、 イルミ→選挙編で針人間を使用。元々の自前の能力の上に仕事として暗殺がメインなのであまり気にならない ゲンスルー→ゴンを騙そうとした。しかしそもそもチームを組んでいたプレイヤー達をハメる狡猾さを持っていたのが描写されている。戦闘に関してはツェズゲラを評価していたり場馴れした冷静さと強者っぽい振る舞いを見せている。 オロソ兄妹→ダメージが自分自身に帰ってくる可能性があるという非常に厄介な誓約を追っている。 こんな感じでしょうか。  ただ、クロロと似た他者の念を使うレオル(ハギャ)に関してはモラウ戦でそこまでセコさは感じなかったように思います。 これはレオルが元の能力の持ち主にはない技を編み出したり、そもそも能力の持ち主(グラチャン)が描かれていなかったり、モラウが音楽の趣味が合う相手はやりにくいと強さを感じ取る評価を下していたり、そもそもタイマンであったことなど複数の要因があったからだと思います。 そうなるとクロロがセコく感じるのは、他人から奪った念で戦っている+立ち回りのセコさという2つのポイントが合わさってできたものなのではないか?と感じるのです。  これがフォローされるとすれば、今後ヒソカ戦の謎が作中で解説された際に準備の段階で正々堂々とは戦わないことをそもそも決めていたという描写が必要になってくるのではないでしょうか?  ただ、これでもまだ一つ疑問が残ります。 それは、なぜクロロは戦いの舞台に天空闘技場を選んだのか?という点です。   ヒットアウェイ戦法を選ぶにあたり、使える観客の数が多かったり、いざとなれば仲間の協力も得られやすそうな天空闘技場は一見バトルの候補地としては適切に思えます。 ただよくよく考えると、ことクロロに関しては天空闘技場で戦うことはデメリットの方が非常に多いのです。 それはクロロが幻影旅団という特A級の賞金首のリーダーであることに起因しています。 天空闘技場でのバトルはゴンとキルアの修行時に、ヒソカとカストロの戦いが録画されていたように記録されて出回っている可能性が非常に高いのです。 能力は他人に話さないのが鉄則なことを考えると、武闘家として戦うカストロやズシといったキャラや戦闘狂のヒソカ(能力がシンプルなだけに対応力が高いことも影響)を除いてはほとんど天空闘技場で戦うメリットは皆無といっていいでしょう。 金銭的なメリットも200階までなので、本編で描かれていないバトルオリンピアを目指さないなら裏社会の人間は天空闘技場にほぼ出てこないはずです。  さて、ここで重要なのは幻影旅団はヨークシン編でマフィアンコミュニティに喧嘩を正面から売っており、多額の賞金がかけられていたということです。 一応公的には十老頭の死とフェイクの死体によって旅団は壊滅していてこの賞金は取り消されている可能性もあります。 ただそれまでに犯したクルタ族殺害などの罪や被害者の怒りがすべて消えるわけではありません。 その上、この事件のすぐ後にグリードアイランドが強奪されていたり、グリードアイランドの中でフェイタン・フィンクスが本名で暴れていることなどから生存がバレていてもおかしくないのでは?と思うのです。 これ以外にも幻影旅団がヨークシンでの事件の後、実は壊滅していなかったのを知る流れはいくつか想像できます。  もっとも単純なのが、作中の主要キャラからどこかに話が伝わったパターン。 ゴン、キルア、レオリオ、クラピカは当事者なので旅団の生存を知っています。(カルトが旅団入りしたのを知っているかは別)クラピカは自身で復讐するために口外しない可能性はありますが、他の3人がクラピカに戦わせないために協会に話していたというのはありそうな話です。 意図的でなくてもそれまでの活動を誰かに話したらそこから漏れるというのはありそうですよね。 センリツもこの時期クラピカに近い位置にいたので旅団の生存をかなり高い確率で知っていそうですが、性格的には悩んだ末積極的には話さないタイプかな、と思ったり。(選挙編で生存が確認されたバショウはそもそも旅団生存を知らないかも?)  次がグリードアイランドの関係者から情報が漏れたパターン。 ツェズゲラやビスケ、ゴレイヌといったグリードアイランドに関わったハンターの口から情報が漏れる可能性も結構高いのではないでしょうか。 近いところだとグリードアイランドを管理している側でレイザーなどが情報を把握していた&元死刑囚として通報義務があったなども想定できます。 中でもツェズゲラは金のためにハンターをやっているだけに、知っていれば価値のある情報なだけに旅団の情報を売る可能性は高いと思います。 個人的にはこのツェズゲラから旅団の生存が一部に漏れた説(まだ定説にはなっていない)が最有力な気がします。  次が流星街の住民からバレたパターン。 キメラアント編で旅団の一部メンバーは流星街に戻っており、この際に情報が拡散された可能性は比較的高いと思われます。 一応、本編の中では流星街の住民は繋がりが強い的な話が描かれていますが莫大な懸賞金などがかかっているとすれば話は変わってきます。 特に旅団は流星街の中でもちょっと特殊な位置にいることが想像され、彼らを好ましく思う人もいれば好き勝手動く彼らを嫌う人もいると考えるのが自然ではないでしょうか。 特にクロロはヒソカ戦にあたって長老から能力を奪った上に殺害しており(これでクロロも流星街に戻ったのがほぼ確定。能力自体は死後強まる念で残った)、この点から考えると流星街の住人から旅団の情報が外に漏れた可能性はツェズゲラから漏れたパターンに匹敵するレベルで高いと僕は思っています。   次が会長選挙にあたって調査が行われた場合にバレたパターン。 選挙の欠席者からはライセンスを取り上げるとか言っていたあの話ですね。 シャルナークなどはおそらく別名ですがハンターライセンスを取得しており、イルミがギタラクル名義でライセンスを取ったときのように顔を変えられるわけでもないので何らかの内部監査などがあった場合は比較的簡単に生存が分かってしまうのではないでしょうか? (シャルナークは選挙は欠席していますがノストラードファミリーについて調べたときのようにライセンスを使った可能性は否定できませんし、そこに履歴機能などがあれば簡単に辿れそう) この場合は特にパリストンとその派閥が自分たちのために情報収集をして、その過程で旅団の生存がバレたパターンがありえそうです。 ただ、パリストン派閥が情報を得た場合は自分たちで独占している場合もありそうで五分五分のような気もしないでもありません。  最後がヒソカから情報が漏れたパターン。 これはクロロと戦うために鬼ごっこをしていた間に、自分ひとりでは手が回らないので情報屋に頼ったら漏れてしまった、というパターンですね。 ただヒソカにとっての優先順位はおそらくクロロと戦うことが最上位に近いと思うので、自分がクロロと戦うまでは他に情報は売らないと条件をつけたり漏れることも想定して動いているような気もします。   こう考えると旅団やクロロの生存って結構バレていそうです。 そしてそんな状態でいくらクロロの能力が対応力が高いとはいえ戦闘が映像として残ってしまったり、そもそも特定の日時に天空闘技場に現れるというのはリスクを負いすぎな気がしませんか? 「死後強まる念」が残るかどうかは確実ではないようなので、本気でクロロを倒そうと思ったら戦闘の前にクロロから能力を奪われた陰獣の梟やインドアフィッシュの持ち主などを殺害しておき、不意打ちで戦闘の幅を狭めるなどの選択肢もありえないわけではないのです。 また、いくらクロロでもオーラには限りがあるはずなのでナックルの天上不知唯我独損(ハコワレ)やそれに近しい能力を使われたらヒソカ戦後に連戦はキツイはずです。 特に人間の味方についたキメラアントを人間として扱うことを条件にハンター協会から依頼され、ナックルにメレオロンと組まれたら常にリスク無く除念を行えるナニカのような力がない限りはほぼ詰みの状態を作ることもそれほど難しくありません。  さすがにメレオロン&ナックルのコンボまで強力なものは少ないかもしれませんが、念はそもそもどんな能力があってもおかしくありません。 ジンがゴンに残したテープのときのように、まだ発も決めていない段階のキルアが気づいた情報の重要性にクロロが気づかないはずがないと思うのです。   そう考えると時系列がイマイチ明らかになっていないので微妙ですが、暗黒大陸騒動で協会が動けなかったという想定外の要因を除けばクロロはヒソカ戦においてヒソカ以外の面でめちゃくちゃなリスクを負っているのです。 それほど有名ではないが観客はそこそこいるアンダーグラウンドの闘技場など、他の場所ならリスクはそれほどでもないように思えますが、ズシの修行で心源流のウイングがまだいる可能性があったりハンター協会と繋がりがありそうな天空闘技場はバトルの場所には不適切なように思います。 この点に関しては読者への分かりやすさ、演出を優先したというのがもっともありそうです。ですがそれならそれで天空闘技場は実は他から不可侵な何らかの協定があるとかそういった1コマが必要だったのではないでしょうか。  これに関してはどちらかというと編集の人がアドバイスする点のような気もします。 個人的には結構大きな問題だとは思うのですが、クラピカ視点から旅団視点にまた場面が今後移ったときフォローがあれば説明はつくのかなというくらいの問題点な感じです。  最後にちょっと話を戻して、そもそもクロロの立ち回りがちょっとセコく見えてしまったのはヒソカが自分の限定された能力を見事に使いこなして強さを見せつけたという点が大きいという話。 もともと強かったヒソカですが、キメラアント編で出番が無かったことから「実は強キャラとは戦わない説」がささやかれていたりしました。 それが今回のクロロ戦を経て一気に評価を戻したどころか爆上げしたといのが正直な感想です。 ずっと戦いたかったクロロの周到な準備に対し、負けるかどうかは問題にせず相手の本気を喜び、想定以上の体術レベルにほとんど感動すらしていたヒソカ。 死を覚悟した際に、バンジーガムと死後残る念を使ったのも見事!と冨樫先生の手腕に感嘆せざるを得ませんでした。 詳しくは触れませんが、考察されている事実が本当なら(実はタイマンじゃなかった説)クロロに対しての評価が高かっただけにそりゃヒソカも怒りますわ……。 先に話した天空闘技場で戦うリスクも考えると、じゃあそもそもクロロはタイマンにこだわらずに旅団全員でヒソカをタコ殴りにすればよかったじゃん、と思ってしまうのです。 ヒソカはおそらく「死後強まる念」を復活後も維持しています。 カストロ戦で治療にマチの協力が必要だったのに対し、今回ヒソカはそれ以上の重症後にすぐに復活してあの衝撃的なシーンにつながっているからです。 これ、よくよく考えると旅団最大のピンチです。 残った武闘派はフィンクス・フェイタン・ノブナガ・フランクリン・ボノレノフあたり。 (シズクはキメラアント編で見せたデメちゃんの血を吸える能力次第でかなり強いかもですが、そうなると能力が万能すぎるので基本的には戦闘タイプではなさそう?) フランクリンの念弾はゴトーのコインのようにバンジーガムと相性が悪そうですし、ノブナガやフィンクスは直情的で性格的に相性が悪そうです。 強いて言えばフェイタン・ボノレノフあたりがまだ能力的に対応がききそうですが、こちらも短気だったり誇りなどこだわりにとらわれて何でもありだと分が悪そう。 死後強まる念が発以外でもオーラそのものの量を増やすのだとすれば、ヒソカは下手をすれば護衛軍と真正面からやりあえる作中屈指の強キャラに返り咲いた可能性があるのではないでしょうか? そうなればメンバーを削られて(使える能力的にも)クロロが追い詰められるというのは実にありそうな展開です。    いかがだったでしょうか? 確かに面白かったクロロ対ヒソカ戦。ですが、手放しで褒めるだけではなくツッコミどころもあるんじゃないか?というのが個人的な感想でした。 もちろん、今後の展開の中で今回の疑問点に対してフォローが入る可能性もあります。 そうなれば納得いきますし、仮になかったとしてもやっぱりハンターハンターは面白い!! もともとハンターは30回以上読み直しているすごく好きな作品で、キメラアント編で個人的な評価で100点中300点とか1000点とかを出して、その分評価が相対的に他作品より辛くなっている感も実は僕の中にあるんですよね。 指摘した細かい点にこだわらなくてもいいから1年に1冊分くらいは進めてくれたらうれしいな~というのが正直な所だったりします。 旅団の今後、暗黒大陸とカキン王位継承戦などまだまだ今後の展開が気になるHUNTER×HUNTER。 今までの話を読み直して今後の展開を予想したりするのも楽しみ方の一つですね。  ありがとうございました!  クロロ対ヒソカ戦!!ジャンプで読んだ人も冨樫先生の書き下ろした異例の解説を読むために単行本をチェックすべし。 闇のソナタによって容姿を変えられたセンリツの設定まとめ!本当は超美人だったって本当!? 今回はモンスト歴6年の本田が『HUNTER×HUNTER』のモンストコラボガチャ限定キャラの評... 漢の中の「漢」。漢ウボォーギンの強さのヒミツをまとめました。最近ハンターハンターファンの間では「ウボォーギン 再評価」の流れがありますが、改めて見返すと、ウボォーギン強すぎでした。 クロロ対ヒソカ戦に残る謎. みなさんこんにちは。キャラセツ編集部の蒲田です。今回は、読者の9割は初見で理解できなかったと言われる、超絶小説的念能力バトル、クロロ対ヒソカ戦をなるべく「わかりやすく」「噛み砕いて」解説していくわ。読解力の乏しい蒲田なりにがんばるわよ、冨樫先生。クロロとヒソカ、両者のプロフィールはこちらだ↓この戦いを理解する上では、以後、この記事ではカタカナ表記の技名で解説していくね。詳しいクロロの能力についてはこの記事でまとめてるから詳しく知りたい人はこちらを読んでね。それから、ざっくりとしたあらすじを最初に振り返っとこう。こうまとめると単純なんだけど、細かく見ると理解しにくいところがいくつかあるよね。うん。ヒソカとクロロが丁寧すぎるぐらい解説してくれるんだけど、逆にそれで混乱する。そうわね。この戦いをしっかり理解するためのポイントをいくつか紹介するわ。今は分かんないかもしれないけど、これらはとても大切なのよ。では実際に2人の戦いを解説していこう。みんなが読んでいてつまずく4つのポイントをまとめてみたわ。バトルスタートよっ!!!クロロが観客席で行なっていたのは基本的に以下の3つ。これを繰り返し爆弾人形をせこせこ作って、たまにブラックボイスやコンバートハンズを使ってヒソカにちょっかい出してた感じね。次に、戦闘序盤で蒲田がつまずいたシーンを解説するわ。まずは冒頭、このシーン。「ならば、転校生(コンバートハンズ)は解除したはず…!」というヒソカのセリフで初見の蒲田はつまずきました。なんで解除したって分かるのよ!?先が思いやられるわ。クロロはギャラリーフェイクで観客のコピーを大量につくりますが、だからヒソカは「コンバートハンズは解除した」と推測したのね。オーダースタンプで作った人形で攻撃を続けるクロロ。ギャラリーフェイクで観客のコピーを作りながらオーダースタンプで作った人形を戦わせるためには、本でそのページを開いている必要があります。つまり、何度も言うけど、ギャラリーフェイクは両手必須の能力ね。ヒソカが人形を全滅させれば、オーダースタンプを維持する必要が無くなり、両手がフリーになるよね。こうなると、またギャラリーフェイクを使って観客のコピーを増やされることになっちゃう。だからヒソカは、人形1人を人質にとります。こうしておけば、クロロの片手は塞がるもんね。そうね。こうしてれば、ギャラリーフェイクで新たにコピー観客を増やすには、このヒソカの機転で形勢逆転! …したかに思われたんだけどね。この後、ヒソカの分析により、形勢逆転。クロロをボコボコにした。と思われましたが、これは偽物のクロロ。コンバートハンズによりクロロの見た目に入れ替わった観客が、ブラックボイスで操られていただけでした。なになになに〜??? 何か能力使いすぎじゃやない!? 蒲田パニック!?!?念での戦闘は冷静さを失ったら終わりだぞ。貴様はカストロの戦闘から何も学んでないのか?…落ち着いて解説していくわ。ここでヒソカは、サンアンドムーンの効果を見誤っていたことに気づくのね。つまり、コピーした観客にサンアンドムーンの刻印さえ押しておけば、死後強まる念という形で、サンアンドムーンの能力を解除しても刻印が残り続けるのね。もっと言うと、でも、サンアンドムーンもギャラリーフェイクも両手を使う能力だよね?その通り。だけど、ヒソカは、だと推測してたわけだけど、実際は、だったわけだ。実際クロロが作っていた人形は200体越え。クロロはその200体を場内アナウンスで全員に「ヒソカを壊せ」と命令します。これは絶体絶命だな。ヒソカはここで相当追い込まれます。襲ってくる人形に対してバンジーガムで固めた人間ハンマーで応戦するけど、突然ヒソカの左手が吹き飛ぶの。ヒソカが武器代わりにしてたギャラリーの首が手に戻ってきた瞬間ボッカンし、ヒソカの手が吹き飛んでいるんだけど、ここも蒲田が初見で理解できなかったシーンの1つ。サンアンドムーンは太陽の刻印(プラス)と月の刻印(マイナス)が触れ合った時に爆発するんだよね? え? ヒソカの手にも、生首にも刻印ないよ? なんで?? 新しい能力??オツムの弱い蒲田はパニックになりましたが、何てことない。つまり、刻印が触れ合った場所ではなく、しかも