1041話 30年ぶりの兄弟 紅葉から新一宛に「ある暗号を解いてほしい」と蘭に連絡が来る。蘭が杯度中央ビルを訪れると服部&和葉もいて…平次vs新一の推理対決の再び!服部は工藤との推理勝負に勝ったら和葉に告白しようとするが… ▼最新のコミックス:96巻 コナンのこれまでのストーリーはざっくりと以下の通りです。 「空飛ぶ死体編」・・・・島田荘司風のトリックです。倒叙ミステリです。美容師が、元カレの格闘家を殺害するのですが、その遺体をどう移動させたかというところに、工夫がされています。その時、美容院にいたのが、妃(蘭の母親)です。妃が彼女のアリバイを証明しているのですが・・・・・・。 毛利小五郎が、妃と食事を取るために、美容院に迎えに行きます。小五郎は、蘭に話しかけます。「今日こそはあのオバサンにガツンと・・・・」言ってやるつもりだったのですが、自動車の後方で、「ガツン」という音がします。実に漫画的な表現です(こういうのって、結構好きです)。 ごみ置き場に、のどを切られた格闘家の遺体が転がっていたのです。若く、か弱い美容師が、どのようにして、遺体を運搬できたのか・・・・・。コナンの推理が冴えます、眠りの小五郎が覚醒します・・・・・(単に眠らされただけですが)。 上方の道路から、スクーターで引いた椅子に遺体を乗せ、ガードレールの直前で急ブレーキをかけたのです。慣性で遺体は空を飛びます・・・・。他愛無いトリックですが、コナン向きでもあります。 「風林火山編」・・・・山村の名家二家が、古来権勢を競ってきました。虎田家と龍尾家です。この村では、古来から、"流鏑馬(やぶさめ)神事"が行なわれています。隣村と、名誉をかけた闘いが繰り広げられてきました。6年前には、流鏑馬に出場していた警官が事故死しています。 そして、最近、あい続いて虎田・龍尾両家から、殺人の被害者(?)が続出したのです。両家に探偵が呼ばれます。ひとりは、西の名探偵・服部平次です。平次は、別の探偵が動いてることを知ります。かれは、片目の刑事に聞きます。「オールバックでチョビヒゲのマヌケ面の探偵、知らはりません?」 マヌケ面で悪かったな、と毛利小五郎が登場します・・・・・。 週刊誌に6回に分けて書かれた長編です。本編の読みどころは、"見立て殺人"です。見立ては、武田信玄が旗指物に使った風林火山です。ウィキペディアから引用します。 『 ・・・・ (風林火山とは、) 『孫子』・軍争篇で軍隊の進退について書いた部分にある「其疾如風、其徐如林、侵掠如火、難知如陰、不動如山、動如雷霆。/其の疾きこと風の如く、其の徐(しず)かなること林の如く、侵し掠めること火の如く、知りがたきこと陰の如く、動かざること山の如く、動くこと雷霆(らいてい)の如し」からの引用。・・・・ 』 6句からなっていますが、日本では「風林火山」の4句に集約されています。亡くなった順に記します。"風林火山"に見立てられています。しかも、ムカデの死体が添えられています。① 甲斐巡査・・・・「知り難(がた)きこと、陰の如く」、6年前に崖から馬とともに転落し、餓死しています。事故死?② 虎田義郎・・・・「其の疾きこと風の如く」、竜巻で亡くなっています。やはり事故死?③ 龍尾康司・・・・「動かざること山の如く」、土中に埋められ撲殺されていました。 ここから、平次とコナンが登場します。④ 龍尾綾華・・・・「其の徐(しず)かなること林の如く」、林で吊るされていました。口には、猿ぐつわが咬まされていました。そのため、殺人と推定されています。⑤ 虎田繁次・・・・「侵し掠めること火の如く」、電車の架線で、感電死しています。遺されたノートから、自殺と推定されます・・・・・(?)。 "孫子"の見立てに当てはめれば、「動くこと雷霆(らいてい)の如し」の"雷"が残されています。甲斐巡査の死が、動機にあるようです。それが、動機の全てであれば、"風林火山"殺人事件は完結したようにも思えますが、・・・・。 甲斐巡査を除いた4人は、武田信玄の埋蔵金を探していました。最後まで書きますので、以下、ネタバレとなります。―――――――――――――――――――――――――――――― 警察からは、大和敢助(山本勘助?)という片目の刑事が捜査に当たっています。虎田義郎(②)の妻・由衣は、元女刑事でした。その由衣が、生き残りのトレジャー・ハンター(龍尾綾華④の夫)の部屋を訪れます・・・・・・。彼女こそ、犯人でしょうか。大和刑事も、どこか胡散臭いところがあります。 彼女は、真犯人から守ろうとしていたのです。犯人は、虎田家の当主の妻でした。ですが、単独犯ではありません。彼女の共犯として多数の村人が協力していたのです。動機は、流鏑馬の的中率を賭博の対象にしていたことでした。バトルが始まります・・・・。 フーダニットとしては、評価できませんが、"見立て"殺人に"風林火山"を使ったことは、大成功です。6句全てを使おうという、意欲的な"薀蓄(うんちく)"コミックになっています。もう少し、おどろおどろしさがあった方が、面白かったと思います。
2018/8/28(水)更新 1. 1039話 紅葉の挑戦状 2. 『風林火山 迷宮の鎧武者/陰と雷光の決着』とは、「名探偵コナン」において、江戸川コナンと服部平次が解決した事件のうちの一件。 単行本第59巻に収録されている。テレビアニメでは第516・517話として、2008年11月3日・10日に1時間スペシャルと通常放送の各1回という珍しい構成で放送された。 第2150回は、「名探偵コナンVol.59 風林火山編、ネタバレ」(推理コミック)です。長い長い「黒い組織編」が終わって、通常モードに戻ります。正直、「黒い組織」に関するエピソードは、ストーリーも破綻していますし、駄作ぞろいです。 1040話 フットボウル好きの母より 3.

2020年3月11日発売の週刊少年サンデー掲載漫画『名探偵コナン』最新1049話のネタバレ確定・あらすじ・考察を紹介していきますよ。殺人事件は毒殺によって行われたということで、犯人は必ず近くにいると思います。マネージャーが怪しいような気がしますが、皆さんはどうのような推理をしていますか?さらに赤井家の謎も明かされると思いますので、必見の回になっていますよ!それでは、2020年3月11日発売の週刊少年サンデー掲載漫画『名探偵コナン』最新1049話のネタバレ確定・あらすじ・考察をご紹介しますので、最後までお見逃しなく! この記事で分かる事92巻と今回— しとね (@shitone___) 事件現場に目暮警部と高木刑事が現場に到着しました。鑑識の検査は「毒殺」ということが断定され、その毒は倒れる直前に食べていたケーキに混入されていたらしいです。また、被害者の席のテーブルの下に落ちていたのは、毒が入った小瓶でした。 目暮警部は被害者の額に油性マーカーで「天罰」と書いていたら、さすがに周りの人に見られると思います。真っ暗な状態だったので普通は書けないですが、被害者の眼鏡はパーティーグッズで光メガネでしたから、頭の位置と人物を特定することは可能です。犯人が特定されないように、わざと利き手と逆の手で書いたようで、字がかなり歪んでいました。パーティーの参列者や関係者を合わせると、40人近い人がいるため、この中から犯人を割り出すのは難しいと感じていました。口内炎で上手く話すことができないコナンは、容疑者は4人に絞られれているということを言います。なぜ、4人に絞ることができたのでしょうか・・・被害者の左側には、プロジェクターや世良達の席があったので通り抜けることは不可能。右側は店員が暗闇でワインボトルを落として割ってしまい、床がワインまみれでしたが足跡が無く、踏んだ形跡もありませんでした。また、被害者から見て頭の方向にある扉を抜けれことで、厨房に入れることも可能。しかしながら、料理人達は厨房から出たものはいないと証言していたのです。これらの状況から、被害者に毒のケーキを仕込んで毒殺した後は、誰も抜け出せない閉鎖された空間になっていたという訳です。 4人の容疑者らしき人物については、既に部屋の隅に待機してもらっていました。疑われている人物の1人目は、この誕生日パーティーの主役である関澤礼美。被害者の左隣に座っていたそうです。そして、2人目はその礼美の左隣に座っていた、蘭達との同級生でもある関澤裕美でした。また、3人目は右側に座っていた櫛山認で、礼美のマネージャーです。最後の4人目は、テーブルの近くでケーキを切り分けていた、同級生でこの店のパティシエの初根継男です。目暮警部はそれぞれの人物に、亡くなった花崎との関係を聞いていきます。礼美と花崎の関係は、ヘアメイクを担当している仕事上の関係で、何度か口説かれたことがあるが断っていました。花崎がケーキを食べたら急に倒れたので、落ちたケーキの苺をテーブルから拾ったらしいです。また、妹の裕美は花崎が倒れるタイミングでトイレに行こうとしたところ、花崎がうめき声をあげて倒れたようです。姉の礼美同様に被害者との関係も何度か言い寄られたことがあります。続いてマネージャーである櫛山は、花崎とは礼美の担当のヘアメイクだったので、多少の交流もあり面識もあったようです。今回のパーティーでは、礼美の隣にしてほしいと花崎から要求があったそうです。事件発生時は電話がかかってきていたので、ケーキを食べる前に席を外していたようですね。花崎が倒れた時は急に真っ暗になったので、周りが明るくなるまでケーキが載ったワゴンを押さえていたようです。事件発生当時に花崎の額にはペンで「天罰」と書いた人が犯人で、事件が起きた時にペンを持っている人こそ犯人だと言いました。マネージャーの関澤が油性マーカー所持していましたが、パーティーがはじまる前の段階で既に書けなくなっていたのを蘭達も知っています。マネージャーの油性マーカーが書けなかったので、蘭がサインをもらったのは裕美が予備で持っていたペンでした。そうなると、怪しいのは裕美か? 世良にメアリーからの電話がかかってきて、「例の薬は手に入れられそうか?」と聞かれます。例の薬とは、コナンが持っているアポトキシンの解毒剤。世良は「いや、パーティーやってるお店で毒殺事件が起きちゃて、それどころじゃないんだ」と電話を切りました。コナンも世良の電話に気が付いていましたね!世良の「毒殺」という言葉に反応したメアリー。 ここから「数ヶ月前の回想シーン」へ大人の姿のメアリーが待ち合わせしていたのは、赤井秀一の父親。もちろんメアリーの夫でもある、赤井務武でした。赤井務武はメアリーとの待ち合わせ場所が、久し振りすぎてなかなか思い出せなかったようです。その場所は、SIS本部の真ん中のヴォクスホールブリッジの橋の欄干。これまで十数年連絡をとってなかったみたいですね。メアリーは羽田浩司を殺した犯人はわかったのか聞きます。赤井務武は逃げる時に大怪我を負って、それが原因で長い間、記憶喪失だったみたいですね。 「君と再会したお陰でようやく記憶が戻り1年後にはMI6に復帰できそうだ。それよりロンドンには息子達と来たのか?」と秀一の事を聞きます。メアリーは娘と一緒だと答え、「自分が抱き上げた娘の事は忘れているのね」と。「ああ、あの子か。大きくなったか?」そういった赤井務武。この言葉でメアリーは赤井務武の正体を見破ります!メアリーが赤井務武と別れた時には娘はまだ胎の中で、抱き上げたことはありませんでした! コナンで一番驚いたのは、烏丸蓮也が黒幕だって発覚した時よりベルモットがシャロンと一人二役してたことだな。ジョディ先生でミスリードしてたし、まさかジンがシャロンとマティーニを作ってたとはとか色々驚いた。— 蝶ヶ崎我樹丸 (@sunday1104) 事件と並行する感じで、不確かだったメアリーの過去も明かされ始めました。これまで、なぜ領域外の妹となったのか分かりませんでしたが、遂に知ることができましたね。小さくなったメアリーがどう生き延びたのか気になります。 事件は毒を仕込んだ方法とマーカーの行方が鍵を握るでしょう。もしかすると、ケーキに毒が入っていたと言っていますが、別の方法だった可能性も・・・コーヒーや食器に毒を仕込んだパターンです。まぁ鑑識が気付くとは思いますがね。個人的にはマネージャーの櫛山認が、一番怪しいかなと感じています。とはいえ、櫛山認が持っていたのは書けなくなったマーカー。ただ除光液を使うと復活させることも可能。その後にまたペンのキャップを外しておき、再び書けなくしたパターンもあり得ます。座っていた場所も被害者の右隣ということで、ポジション的には最高ですからね。 夫である赤井務武に会いに、イギリスの諜報機関であるMI6(SIS)のビルの目の前に行きましたが、まさかの別人・・・しかし、メアリー・世良同様に、赤井務武もSISということは確定な模様です。この時の、メアリーの涙というのは「赤井務武は死んだんだ」と改めて悟ったからでしょう。となると、メアリー・世良が街で偶然出会った赤井務武は全てベルモットだった可能性が高いです。そして、メアリー・世良はベルモットら黒の組織の人間にアポトキシン4869を飲まされることとなり、殺されそうになったのでしょう。ベルモットたちが立ち去った後、メアリーの幼児化してなんとか生き延びたという感じですかね?面識があったかどうかは定かではありませんが、赤井務武は羽田浩司殺人事件の真相を探っていました。羽田浩司はアポトキシン4869により死亡しているので、黒の組織の犯行であることは確実でしょうね。 漫画 名探偵コナンの誤植を見つけるくらい今日は暇 — ひかり (@hikamaru_0803) ここまで、2020年3月11日発売の週刊少年サンデー掲載漫画『コナン』最新1049話のネタバレ確定・あらすじ・考察をご紹介しましたがいかがでしたか?ただの毒殺殺人事件かと思いましたが、赤井家の謎がどんどん明かされてきて充実した展開になりそうです。毒殺した犯人とつながりがあるのか、気になる所ですね!ベルモットも出てきているので、事件以外の大きな進展も考えられるので見逃せませんよ。