今回紹介する楽曲「Pretender」は、2019年5月15日にリリースされる、Official髭男dismの2nd Singleです。映画『コンフィデンスマンJP』の主題歌にも抜擢されています。Official髭男dismは同じく『コンフィデンスマンJP』のドラマ版の主題歌を2018年に「ノーダウト」で務めていますが、まさに「ノーダウト」が出世曲となって、徐々に知名度を広げてきました。その「ノーダウト」の場合は、長澤まさみ演じる天才詐欺師が主人公、という「コンフィデンスマンJP」のストーリーに合わせて「嘘」をテー … 皆さんにとっての”傘”ってどんな存在ですか?雨から自分を守ってくれるものには変わりないですが、それに対する重要度はひとそれぞれ。大切な約束であれば、傘に頼らず濡れたとしても行くのが筋でしょ。。という人もいます。濡れたくないから傘がなかったら 最近チェックした歌詞の履歴この歌詞をスマホで見る ~エンタメお得に楽しむブログ~ ここでは  この曲は2017年8月にリリースされたメジャー3ndシングルで、あいみょんの知名度を一気に押し上げるキッカケにもなった楽曲。2017年度はラジオでも有線でも流れまくっていたので、きっと聴いたことがある人も多いと思います。 ちなみに、この曲は”歌詞の解釈と併せて紹介していきたいと思います。※詳しくは「Contents少し寂しそうな君に埃まみれ ドーナツ盤にはフツフツと鳴り出す青春の音君はロックなんか聴かないと僕の心臓のBPMはダラダラと流れる青春の音君はロックなんか聴かないと君がロックなんか聴かないこと君はロックなんか聴かないと2017年8月にリリースされた「あいみょん」の3ndシングル『この曲は、全国のAM/FMラジオ系42局でパワープレイを獲得し「あいみょん」の代表曲とも言えるナンバーになりました。2017年の下半期は、ほとんど毎日と言っていいほど、ラジオや有線でかかりまくっていましたね。耳障りの良い曲調と、どこか淡い切なさを感じさせる歌声が多くの人に共感されたんだと思います。「君はロックを聴かない」というタイトルからして、なにやらストーリー性に興味を引きます。しかも、タイトルに「ロック」と使われていますが、聴いてみると全然ロックじゃなくて、どちらかというとフォークソングに近い印象。 タイトルのプチ裏切り感から、しっかり歌詞の世界観に引き込む「あいみょん」。言葉選びのセンスがずば抜けていますよね。 そんな『君はロックを聴かない』について「あいみょん」本人が、この曲は、去年の8月末(リリースの1年前)にできた曲で「あの頃」の青春や「今」の青春、少し懐かしいようなくすぐったいような青春の音や匂い、思い出を歌った曲です。ふとした時に「普段から歌詞とメロディを同時に作るので「僕の心臓のBPM?」から物語を派生させていったと思います。瞬間的な思いつきで曲を作ることが多いので歌詞が浮かんだ時とか曲を作った時の記憶が曖昧なんですけど(笑)その時感じたこと思ったことそのまま書いてます。特に「こだわり」というものを考えながら作詞する事も少ないのですが、曲の始まりの一言目は印象的なワードが良いな。とか思ったりはします。ふと浮かんだフレーズから派生させたということですけど、そもそも「僕の心臓のBPM」って…浮かんだフレーズがセンスのカタマリですよね。なかなか思いつくような言葉じゃない..。ちなみに、そのフレーズについては考察の中で解説します。というわけで、ここからはあいみょんの『君はロックを聴かない』の歌詞の意味について考察と解釈をしていきたいと思います。その前に、この曲についての本人コメントをどうぞ↓聴手によって変化する「それぞれの青春」をテーマにしたとのことですので、それを踏まえて解釈していきたいと思います。 この曲でもっとも重要なのは、聴手によって変化するということ。そして、あいみょん は想像させる歌詞を好むということ。 『君』に伝えたい『僕』の気持ち。果たして、どのような意味が歌詞に込められているのでしょうか?少し寂しそうな君にまず、この物語の登場人物は「僕と君」の2人。そして、いくつか2人の関係性に迫る内容が出てきます。まとめると・・・・一番わからないのは2人の関係性。僕と君というフレーズで男女とイメージしがちですが、恋人かも知れないし、片思いかもしれないし、親友かも知れない。そしてもしかすると….?。 ただ、僕は『君』が寂しそうにしていることに気づいたから、元気づけようとしたんですね。そして、迷った末にとった彼の行動がわかります。 「パンッ!」と手を叩く合図。声をかけるべきなのか・・何も言わずにそばにいてあげるべきなのか・・ それでも何とかしたくて、後ろからそーっと近づき「パンッ!」と手を叩いた音で、驚かせ、『君』はびっくりして『僕』の方を振り向いた。こんな光景が目に浮かびました。 器用に慰めることなんて出来ない「僕の苦し紛れの行動」を精一杯のサプライズと表現している気がします。はい。ちょっとここでは持論を展開します…(笑)インタビューでもあったように「それぞれの青春を思い出して欲しい」というのがテーマになっています。なので、手を叩く合図といっても、SHOPで「パンパン!はい店員さーんアレ持ってきて!」という、そういうサプライズ演出ではないと推測できます。ちょっとその展開は不自然ですもんね。それに店員さんが持ってくるなら そして青春として考えられる年代は小学校の高学年から、中学生くらい。特に音楽に興味を示す年代なら、中学生というのが濃厚なので「落ち込んでいる君の気を気をそらしてあげたくて、パンッ!と手を叩いた..」というのが妥当かと思います。ただし!!この時点ではまだ「青春中」なのか、「過去」なのかは明確になっていません。少しずつ全貌が見えてきますね。 では考察に戻ります↓ 埃まみれ ドーナツ盤にはここでさらに状況が明確になってきました。「埃まみれ」という部分で年月が立っていることが解ります。それに、「あの日の夢」というところも、過去を懐かしむ表現になっていますね。 ですので「僕」は”過去を思い出して懐かしむことが出来る年齢”ということが推測できます。つまり「僕」は大人なんですね。 そして「君」にあの頃聴いていた曲を聴かせたい・・・という流れになっています。(この時点でもまだ「君」の素性がわかりません。)そして聴かせる曲が「僕」にとってとても大切なモノであることもわかります。レコードで良い音を聴かせるには、針を落とす重さ、角度、などに気を使う必要がありますので、「君にちゃんと聴かせてあげたい」という思いから慎重になってしまったのでしょうね。 息を止めてそっと置いた針…「さあ腰を下ろして」というところから場所というより、そのレコードを聴くことのできる部屋へ連れてきたという感じでしょうか。レコードではなく、ドーナツ盤という表現が良いですよね。タイトルに『ロック』とあるため、思わずビートルズを思い浮かべましたが、Kiss もそうですよね。8ビートのシンプルなロックも、パンクロックも、ハードロックも、メタルも。それぞれの好きなロックを思い浮かべながら、物語を想像してみるのも良いかもしれません。あいみょんが聴くなら、浜田省吾かな?。フツフツと鳴り出す青春の音ここでは音の描写をしている部分。 『僕』が大好きでよく聴いていた想い出の曲。恋だけではなく、色々な出来事と過ごしてきた曲なのかもしれません。パーンッと響くドラムのスネアの音に、歪んだ音でかき鳴らすギター、重低音でグルーヴ感を出すベース。聴いていると自然とリズムを取りたくなっているのがロックの魅力です。君はロックなんか聴かないと思いながらこのサビで解るのは『君』がいつも聴いているのはロックではない、ということ。そして、それを僕は知っているということ。 ここで考えられる関係性はいくつかあって、それによって曲の見え方も変化するんです。だから、恋人とか片思いとか限定的な曲ではないんですよね。いろんな楽しみ方が出来る曲です。 ただ共通しているのは、「君」が落ち込んでいる理由は恋愛関連ということですね。そして、僕が恋を乗り越えてきた経験をもとに、「元気出すならやっぱりロックだよね!」という・・・。 『恋を乗り越えてきた』と表現しているので、寂しそうにしていた『君』はもしかすると失恋したのかもしれません。僕の心臓のBPMは『BPM』とは1分間の拍数のことです。メトロノームで刻むテンポと同じですね。 BPM190と言えば、かなりテンポの速い曲です。イメージで言えば前前前世のドラムのテンポを思い浮かべながら、心臓のBPMが190というのを想像してみてください。 それくらいドキドキしているのです。ここは彼のテンションが上がっていることが分かる部分とも受け取れなくはないですが、君にバレてはいけないドキドキとも受け取れます。 この辺でようやく「君」がどういう存在なのか見えてきましたね。最初は、君に近づいているからドキドキしているのかと思いましたが、それだけと「僕の好きな曲」をかけている状況と当てはまらないんですよね。曲でテンション上がっているドキドキと、君に気づかれてはいけないドキドキ。その両方なのでしょうね。そんな『僕』の様子に気づいてくれるのかな?今笑っているのは気づいているのかな? そう思っているうちに何故かクスッと笑う君。そりゃ目も泳ぎます(笑)ダラダラと流れる青春の音『僕』はドキドキしながらも、ずっとこの時間が続いてほしい。ビートに乗ったロックはこのまま止まらないでほしい。 話をするわけでもなく、ただただ音楽を流し続ける時間が『僕』にとってはきっと至福な時間なのかもしれません。そして2番のサビで、僕の心情も分かってきます。君はロックなんか聴かないと思いながら「あと少し近づいて欲しい」の部分でなかなか縮まらない距離感も感じる部分です。ここまで来るとやっと「君」の存在が 1番のサビとほとんど変わりませんが、ラストの部分が「乗り越えてきた」から「恋に焦がれてきたんだ」と変化しています。ここには僕の今の心情も現れている部分で『僕』の気持ちが切ないほど伝わってきますね。君がロックなんか聴かないこと知ってるけどCメロ部分で答えとなる「恋人のように」というフレーズが出てきます。 恋人くらいの距離感で僕に寄り添って欲しくて、一緒に曲を聴きたかった。『君』の趣味ではないことは知っているけど、『僕』なりに そして、『また胸が痛いんだ』という表現から、『君』の気持ちが自分に向いていないことを、僕も感じ取っているのでしょうね。なんて、、、切ない…。 いかがでしたか、結論としては恋に傷ついた『君』を励ます『僕』もまた、そんな曲だと解釈しました。切なくて甘酸っぱい気分になる楽曲ですね。 ロックなんて興味が無いと分かっているけど・・それでもなんとか「君」を元気にさせるキッカケが欲しくて。そして、「君」との微妙な距離を、音楽を通して少しでも近づけたい。そんな「僕」の心情を甘酸っぱく表現した、青春を感じさせるナンバーです。 「僕」の好きなロックを、あえてドーナツ盤(レコード)で聴かせるという部分も、粋なストーリーですよね。 「僕」なりの不器用な優しさで、落ち込んでいた「君」が、2番の歌詞で少しだけ元気になってきている部分も聴きどころですね。 いろいろな視点で心情を曲に反映する あいみょん。この他にも心に響く曲はたくさんありますので、気になる方は是非 聴いてみてください。※詳しくは「FOLLOW©Copyright2020