プロメテウスの頃からおかしな発言をしていましたが、コヴェナントでは本格的にぶっ壊れていました。 コヴェナントで破壊されるかと思いきや、まさかのラストも生き残り。 エイリアンを更なる高みへと導くための研究を続ける気満々のラストでした。 エイリアン新シリーズの一作目『プロメテウス(2012)』は未鑑賞ですが、あえて二作目『エイリアン コヴェナント』から観ました。両作ともオリジナルの監督リドリー・スコットです。本作を観て、改めて彼が優れたSFセンスを持っている人だと思いました。この映画のようなリアリティは予算があればできるというものではありません。スタッフや役者たちにもSFへの理解が必須です。 SF好きの人にしか分からないことなのかも知れませんが…(あらすじ) 2104年、植民船コヴェナント号は、船を管理するアンドロイドのウォルター、冷凍休眠中の乗組員15人と2千人の入植者、1千体以上の人間の胎芽を乗せ、惑星「オリガエ6」に向けて航行中、突如発生したニュートリノの衝撃波を受け、甚大なトラブルに見舞われる。 乗員は次々に目覚めるが、船長のブランソンがカプセル内で発生した火災で死亡、彼の妻で人類移住計画責任者のダニエルズは悲嘆に暮れる。副船長のオラムが船長となり船の復旧作業に勤める中、船外修理中のテネシーが謎の信号を受信する。解析の結果、その歌のような信号の発信源はオリガエ6より遥かに近く、移民に好条件と思われる惑星と判明する。オラム船長は先のトラブルの事もあり、この惑星の調査を決定。ダニエルズは、不確実な可能性より元の計画を遂行すべきだと主張するが、彼はそれを押し切って調査隊を編成する。 オラム、ダニエルズ、ウォルター、生物学者カリン、科学者ファリス、護衛隊員のロープ、コール、ハレット、レドワード、ローゼンタール、アンカーの計11名の調査隊が惑星に降下。信号発信源である朽ちた異星の宇宙船を発見する。そこでダニエルズは「E・ショウ」と名前が書かれたドッグタグと写真を発見する。その写真に写っていたのは、11年前に消息を絶ったプロメテウス号の乗員エリザベス・ショウ博士だった… ある意味で映画『ターミネーター』や『マトリックス』の世界に通じるテーマでした。人間の創造したアンドロイドによる人体実験が生み出した恐怖。それがエイリアン。 エイリアンと言えば、故H.R.ギーガーのクリーチャーデザイン。 彼の世界観は本人の名前や「ネクロノミコン」という画集タイトルからも、H.P.ラヴクラフトの影響が大きいことが分かります。そしてこのエイリアン新シリーズには、旧シリーズよりもはっきりとラヴクラフトのクトゥルフ神話的な宇宙観が込められている気がしました。 ゾッとするような非人間的価値観の中に置かれる『エイリアン コヴェナント』は、誰も救われることのない終局を迎えるので、好き嫌いは分かれるでしょう。残酷なオチです。ハッピーエンドしか求めない人には受け入れがたい内容かも知れません。 以下は映画のプロモーション用に作られたショートムービー。 ウォルターは『エイリアン コヴェナント』に登場するアンドロイドで、デイヴィッドは前作『プロメテウス』に登場するアンドロイドです(どちらもマイケル・ファスベンダーが演じています)。動画は5本ありますが、2つの映画の背景が垣間見られます。本編を観終えると理解できる内容です。 ちなみに私の誕生日は、H.P.ラヴクラフトと同じ8月20日です。 そして、メジャーでは初めてかも知れないラヴクラフト原作の映画『カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇』が2020年7月31日に公開となります。いつもはB級ホラー映画の原作なのですが… 原作は「ラヴクラフト全集4」に収録されている「宇宙からの色」という短編小説です。うろ覚えですが、原作の設定とは少し違ったような。 ラヴクラフトの世界観を最も秀逸な筆致で描き出す漫画家・田辺 剛もこの「宇宙からの色」を漫画化しています。この人のラヴクラフト作品はいずれ全部集めたいところです。とくに絵が好きです。 以下で「試し読み」ができます。 以下、考察及びネタバレ注意。 エンジニアの謎. エイリアン コヴェナントは『エイリアン5』ではなく、『プロメテウス』の続編という位置づけです。 いや、続編というとちょっと語弊もあるような、、、ただ、前作プロメテウスを見ていないとコヴェナントの内容は理解しにくいのは確かです。 次作、エイリアン:コヴェナントの内容を含まない段階でエンジニアの謎を紐解こう。 冒頭で何をしていた? 奇妙な入れ物の黒い水を飲み、激流の中へ崩れ去ったエンジニア。 映画『エイリアン:コヴェナント』を鑑賞して参りました。約二名、血で滑って死んでしまいます。Contentsエイリアンと言えばシガニー・ウィーバー。本作は、エイリアンとシガニーさんの闘いの前章となるお話。なぜ、どのように、いつ、どこで、誰が、エイリアンを生んだ・生まれたのか。そんな話をリドリー・スコット監督は3部作をかけて描きたいらしい。本作は2作目ですが、既にシガニーさんの『エイリアン』へと繋がる結末になっています。『プロメテウス』は有名なギリシャ神話。最初に人間に『火(発展するキッカケ)』を与えた神様です。エイリアンはなぜ、生まれたのか。思い起こせば、とても単純なストーリー。それ以外はエイリアンに襲われる、という一流のパニック映画となっております。『そうならないで!』と思っていたことが実際に起こるという、とても後味の悪い結末となっております。エイリアンシリーズのファンの方でももちろんですが、エイリアンシリーズをあまり知らない状態でもかなり楽しめました。↑足早い。冒頭プロメテウス計画の準備中、アンドロイドロボットのデイビットとそのクリエーターの会話。アンドロイドのデイビット『人間は死ぬ。でもわたしは生き続ける。』数十年後。プロメテウス計画が失敗し、新たにコヴェナント計画が実施。目標の惑星に向かって宇宙船で宇宙を漂う調査員、眠らされた数千の移住者、そして数千の受精卵。突然の宇宙プロブレムで予定よりも早く起こされた調査員たち。運悪く、宇宙船で火事が起き、キャプテンが焼死してしまいます。故障した宇宙船を修理中、シグナルを受け取ります。本来の目標の惑星は7年、一方でシグナルが送られてきた惑星は数週間で到着。そんなジョークをかましつつ、数人の調査団を母船に残して、一同は小型船にて惑星に到着。水も植物もすべてがある星に感動する一同。しかし、動物はいないようです。シグナルが送られてくる場所へと一同は歩いて目指します。なんと、シグナルは『プロメテウス号』から送られていました。調査中、卵のような物体から、謎の動めく粉を吸い込む調査団。本人は気づいていません。数分後、血を吐くなど体に異変が。宇宙船に戻り、手当をする調査員。しかし、身体の中を突き破り出てきたのは、小さいエイリアン。人間の肉や血を食べて成長しています。小さいエイリアンを倒すも、小型船は爆発。自力で帰る術が無くなります。そして、草むらを歩く一同は数匹の兎のような小型のエイリアンに襲われます。絶体絶命の中、現れたローブ姿の男。彼の放つ銃によって助かる一同。一同が連れていかれたのは、不気味な建物。何千もの人の頭蓋骨やらが散乱しています。ローブ姿の男は、前回のプロメテウス計画の唯一の生き残りのアンドロイドのデイビッドでした。↑エイリアンの育ての親。アンドロイドのデイビッドを信頼する一同。・前作『プロメテウス』にてエイリアンの幼虫(黒い粉?)のようなものをゲットしたアンドロイドのデイビッド。そんなヤヴァイ事実を知る一同。時すでに遅し。エイリアンに食われまくる調査団。アンドロイドデイビッドにも襲われる調査団。↑こんなに大きくなっちゃった。めっちゃ開脚してる。間一髪、宇宙に待機中の母船からの助けも手伝い、宇宙船へ。ふう。はい。犠牲者を出しながら、というか調査団2人のみを残してエイリアンを撃退。気を取り直して、本来の目的である惑星目指して『レッツラゴー』。主人公がコールドスリープに入る前に衝撃の事実が。なんと、アンドロイドデイビッドも乗ってた。そう、宇宙船はアンドロイドデイビッドが求めていた生贄がたくさん。アンドロイドデイビットはエイリアンの卵をちゃっかり持ち帰っていました。主人公は涙を流しながら眠ります。宇宙船は広大な宇宙を漂います。新たなる星を求めて。↑犯人はこの人。 その世界にいるだけで死んでしまいそうな、不気味な場所。文章だけでは伝えるのが不可能な、その圧倒的な世界観。さすが、巨匠リドリー・スコット。映画『the Martian(邦題:オデッセイ)』のような心温まる映画を創ったかと思いきや、人々の希望をどん底に突き落とす本作。それでも『すごい・素晴らしい』の一言。一回では把握しきれないほどのメッセージ。マニア様のレビューが楽しみです。 エイリアンの起源?そんなもんよりもエイリアンとのバトルが重要。そんなわたしの気持ちも100パーセント満たしてくれました。本作の主人公は間違いなくAIロボットのデイビッド。彼の関心はエイリアンの育成。というか、そうインプットされたから。そのためにはどんな残酷なことでもする。そう、彼は単にクリエイターの意志に従っているだけ。いわば、人間の好奇心。その好奇心でエイリアンを生み出してしまった人類。もしくは、エイリアンに『火』を与えてしまった人類。自業自得。とはいえ、そのAIロボット・デイビッドの残酷さは際立っています。↑次作では出てくるのかな。それにしても、調査団のメンタルの弱さ。一応、地球の重要なミッションを任された優秀な人材だとは思うのですが。エイリアンを見たら驚くとはいえ、映画の世界。くらいの男気と冷静さが欲しかった。©Copyright2020 プレデター』シリーズが派生した。 しかし今、シリーズ第1作『エイリアン』のリドリー・スコット監督は、第1作の\"前\"を描く『プロメテウス』と『エイリアン:コヴェナント』を監督し、新たなエイリアン・サーガを構築しつつある。主人公はリプリーではなく、『エイリアンVS. エイリアン新シリーズの一作目『プロメテウス(2012)』は未鑑賞ですが、あえて二作目『エイリアン コヴェナント』から観ました。両作ともオリジナルの監督リドリー・スコットです。本作を観て、改めて彼が優れたsfセンスを持っている人だと思いました。 プレデター … 2017年1月20日 「エイリアン・コヴェナント」、リドリー・スコット監督、マイケル・ファスペンダー主演 プロメテウスの続編、あの名作「エイリアン」のルーツを描く。 10年前プロメテウス号と乗組員が行方不明になる。2104年コヴェナント号が惑星オリガエ プロメテウスの続編「エイリアン・コヴェナント」期待したほどではなかったです。プロメテウスのラストシーンからのその後のストーリーが楽しみだったんですが、そのあたりのストーリーはなし。一応プロメテウスとコヴェナントとの繋がりを説明するシーンはあ エイリアンシリーズの前日譚2作目で『プロメテウス』の続編です。前作は矛盾点や謎ばかり残して終わったため、それが解明されるのかという期待と、山積みのままさらに謎を残すのでは?という不安が入り混じった今作ですが、一部の謎は解けるけど、ほとんどは無視のままです。ストーリーは地球からの移住船が近くの惑星から信号をキャッチし、そこへ行ってみたらエイリアンに襲われ、前作のアンドロイドのデヴィッドが …