スポンサーリンク負けを理解したラートリーは、自分が地獄に転落することを知っていました。でも、ただで転ぶつもりはありませんでした。約束を交わしたのはエマ。そのエマを殺せば、約束は永劫不履行、食用児たちも道連れにできると考えたのです。(パパと一緒に死のう 食用児共よ…)もはや、敗北を前にしてまともな顔ではなくなりつつあるラートリー。エマに危険が迫ろうとしていました…。 Contentsそれでは『約束のネバーランド』172話!の要点をまとめてみます。時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。 エマたちは銃を構えつつラートリーに近づいていきます。ラートリーは隠したナイフでエマを殺し、地獄への道連れにするつもりで待ち構えていました。口では「僕が悪かった」と言いながら、あと三歩…一歩…と数えています。「あなたを殺すつもりはない。私達はあなたと話をしに来たの」構えていた銃を下ろしたエマは、ラートリーを見て真っ直ぐ伝えました。ラートリーは想定外の提案に困惑しました。「不可侵不干渉」エマは続けます。「私達はラートリー家に如何なる報復もしない。だから食用児の自由を認めて欲しい」エマの提案を聞いたラートリーは、エマに対して(こいつ…バカだ!)とほくそ笑みます。 「僕を許してくれるのか…?」ラートリーは表向きはしおらしく答えます。「許せない!」答えたのは回想の中の子供達です。エマがこの提案をラートリーにすることに対し、子供達は反対していました。どうしてあんなやつを許せるの?尋ねられたエマは「…許せないよ…」と答えました。ユウゴとルーカスに会いたいし、メアリー達やノーマン達にしたことも、農場システムを作ったことも、エマだって本当は全部許せないのです。「でも”殺して解決”で終わらせたくない」それがエマの出した答えでした。 エマは戦いの中で憎んだり、恨んだり、恐れたりしてきました。でもそれは本来望んだ日常なんかじゃありません。本当はまだまだ子供で、毎日楽しく笑って過ごしていたいはずです。「私達はもう何からも囚われたくない」エマの、子供達の本心がここに詰まっていました。自由になりたいからこそ、許さなければいけない…。エマの真意を知った子供達は、エマを応援することに決めてくれました。話し合うことを放棄しない、それは甘ったれの綺麗事でしかないのかもしれません。それでも子供達は自分たちの未来のため、悔いのない選択をすることを選びました。子供達の方が何倍も大人でしなやかで強い!そう感じさせられますね。 子供達にとって、目的は絞られていました。“対話と勝利”だから敵を殺す必要はありません。倒されていた鬼達は目覚めたとき、自分が死んでいないことが信じられませんでした。今までの戦いなら”敵は殺す”がセオリーだったのですから、当然のことと言えます。殺されなかったことで、この鬼達が感じることもあるでしょう。エマの考え方によって世界は今、大きく動こうとしていました。 鬼達は生きるために人間を食べていただけ。ママ達も生きるために子供達を鬼に差し出すしかなかっただけ。初代ユリウス・ラートリーもこれ以上戦争で死ぬ人を見たくなかっただけ。みんな、仕方なかっただけ。エマは考えてみました。もし、鬼が人間を食べる生き物じゃなかったら?もし、自分がラートリー家に生まれていたら?もし、ピーター・ラートリーがGFに生まれていたら?…友達になれた?立場が違うからどうしても利権が生まれてしまいます。だから争うことになって、今の自分たちがいるわけで…その立場を差し引けば、本当は憎み合わなくてもすむ道があるのかもしれません。エマは、争いや憎しみ合わずにすむ方法を考えて、探していました。その答えが”対話”だったのでしょう。 エマはラートリーの立場も慮りました。「あなただってあなたの正義で二世界を守ってきたんでしょ?」エマ自身は食用児として生まれたので、ラートリーのしてきたことは当然許しがたいことです。でも、ラートリーにはラートリーの立場があり、生まれたときから定められた立場を生きてきました。ラートリーにも、その苦しみがあったはずだとエマは考えました。「でも世界は変わる もう変えられる」「1000年の苦しみを今終わらせよう」「一緒に生きよう」みんなが自由になるために、憎しみの連鎖を断ち切るために、ピーター・ラートリーに手を差し出したエマ。ラートリーはエマの差し出した手を受け取ることができるのでしょうか?! ついにラートリーを追い詰めたエマ達。ラートリーはここまで圧倒的に悪で、容赦なく倒されるべき要素が満載でしたが、エマはブレませんでしたね〜。誰にでも立場があり、それぞれに苦しみがあるはずだとエマは理解しました。それはラートリーにも当てはまること…。それを頭でわかっても、実際に自分達にされた仕打ちを考えると対話することすら困難に感じてしまいます。間違いなくエマだから出来ることの一つでしょう。ノーマンやレイに任せたら粛清が起きそうですwさて、ラートリーはエマの優しい手を受け取ってくれるのでしょうか?手に隠し持つナイフだけは使って欲しくないですね…。次回も楽しみで目が離せません! ©Copyright2020 漫画の気になるを考察!! 2020年3月23日発売の週刊少年ジャンプ2020年17号で、『約束のネバーランド』172話が掲載されました。 約束のネバーランド172話は、農園はエマ達にほぼ制圧され、王都もレウウィスによってソンジュとムジカの死刑が白紙になったので、ラートリーは敗北を受け入れます。 しかし、ラートリーはその代わりとして目の前に現れたエマを始末することで彼女が結んだ約束を無効して他の子供達を道連れにしようと目論み、少しずつ距離を詰めるのです。 そんなラートリーの思惑とは別にエマは話があると言いました。 果たして、エマは一体ラートリーと何を話すのでしょうか。 本記事では、約束のネバーランド172話『自由』のあらすじと感想を紹介していきます。 ※ここから先はネタバレ注意です。 敗北を受け入れたラートリーは目の前にいるエマを始末すれば約束は無効になり、他の子供達を道連れに出来ると思って少しずつ接近していきます。 エマと背後にいる子供達は警戒心を崩さないぞと言わんばかりに銃を構えているようです。 頼むから撃たないでくれと言いながら前に進むラートリー。 彼はこの戦いに負けたから自分の人生は終わりであり未来はないと思っていました。 そしてエマ達は変革と華々しい未来が待っているのに、自分は転落と地獄が待っているなんて理不尽だとラートリーは思っているようです。 どうせ地獄を見るくらいなら、エマ達諸共地獄送りしようとしていました。 少しずつゆっくり進みながら、何でもするし負けを認めるから撃たないでと命乞いをしながら前へと進みながらあと少しだと思っているラートリー。 しかし、銃を構えていたエマが銃を下ろして始末しに来たのではなく、話をしに来たのだと告げたのでラートリーは思わず驚きの声を上げました。 そして内心では一体何を言っているのだと感じているみたいです。 エマは自分達はラートリーやその関係者に対してどんな攻撃もするつもりはないから自分達を自由にしてほしいと要求しました。 話を聞いていたラートリーは自分を生かして話をするつもりとは何処まで甘いのだと心の中で馬鹿にしながら、接近を続けるようです。 時は農園に攻め入る前に遡ります。 ラートリーを許そうとエマが提案した際、食用児の一人はその提案を拒否し、エマに対してラートリーを同情しているのかと尋ねたのです。 対してエマはラートリーがしてきたことは許せないし、憎いとはっきり言いました。 食用児に酷い事をした事、農園のシステムを作った事等をひっくるめて許せないと言うエマ。 一旦現在に至ります。 しかし、だからと言って憎んだり恨んだり始末して解決するという連鎖にはエマはうんざりしているようです。 自分達はただ自由になって笑いたいために戦ってきたのだと、もう何者にも囚われたくないと言いました。 再び過去に遡ります。 本当は許せないけど許せる心を持つことが必要であり、例え話し合いにならないとしても対話を放棄をする気はないと言ったのです。 反発していた食用児は呆れながらも出来るところまでやろうと言ったので、まさか賛成されると思ってなかったのかエマは驚いているみたいです。 そうしたら他の食用児達も賛同し始めました。 現在に至り、目的を勝利と対話のために戦ったので、実際襲撃した鬼達は負傷こそすれども急所は避けられていたので生きていたのです。 鬼達も、ママ達も、初代ラートリーも、自分達も立場上命を奪ったりすることがあると思うが、立場を差し引いたら憎しみ合わずに済むのではないかとエマは言います。 エマはラートリーのしてきた事は許せないが、ラートリーなりに色々苦しんできたのは自分達と同じであり、皆で自由になろうと言ったのです。 そして1000年の苦しみを終わらせて一緒に生きようと手を差し伸べるエマに、ラートリーは気圧されているようです。 エマらしいと言えばエマらしいですし、彼女の決意は子供はまだしも大人でもそう簡単には出来ません。 しかし、エマはここまで色々な事を経験してきたからこそ言える決意なのでしょう。 本当はラートリーの事は許せない思いがあるとは思いますが、許さないと自分の決意を実現できない上に許せる心を持たないと自由にはなれないと考えた末の結論なのだと思います。 このような考えに行きついたエマと彼女の思いを理解してくれた子供達は本当に大人な考えをしているなと思ってしまいましたね。 エマの考えを聞いたラートリーがどう行動するのか、気になるところです。 次回173話は、ラートリーはエマの言葉に納得したと見せかけて襲うのではないでしょうか。 今回の一件でラートリーはたかが食用児やシスターによって農園を制圧され、王都でもレウウィスによって処刑も無くなり、形勢が全部ひっくり返されたのでプライドはズタズタになっているだと思います。 エマが手を差し伸べたのを見て、今の彼からしてみれば勝者の余裕にしか感じられず、エマが語った言葉もあくまで子供が考える理想論だと思っている筈でしょう。 それ故に彼女の差し伸べた手を掴んだと同時に、不意を突いて始末しようとするのだと思います。