豚バラブロック肉を塩漬けにし、乾燥・熟成させて作るパンチェッタ。主に、イタリア料理のカルボナーラやサラダの具材として使われます。本来なら1ヵ月近く熟成させるものですが、しっかりと塩で下味をつけて冷蔵庫内で乾燥させれば、自宅でも簡単に1週間で食べごろに! 肉の水分が抜けることでうまみが凝縮され、お店で食べるような本格的な味わいになるんです。伊勢丹新宿店本館地下1階、キッチンステージで腕をふるう柬理美宏シェフに、自家製パンチェッタのレシピを教えてもらいました。「肉の熟成は温度管理が難しいのですが、温度が安定している冷蔵庫で作れば意外と簡単。家庭でできるパンチェッタの作り方をご紹介します」と柬理シェフ。豚肉をトレイにのせて、表面全体をフォークで刺します。手や調理器具が汚れていると雑菌が繁殖しやすいので、必ずきれいに洗い(使い捨て手袋などを使用してもよい)、調理道具はアルコール除菌をするのが鉄則。みじん切りにしたハーブと岩塩、黒こしょうを混ぜたものを豚肉全体にまんべんなくまぶし、岩塩を肉に密着させるように手で軽く押さえます。トレイごとラップをかけて、冷蔵庫で3日間寝かせましょう。3日経つと、表面の塩があらかた溶けて浸透し、肉からピンク色のドリップが出てきます。 豚肉のドリップを捨て、水道水で表面の岩塩を洗い流します。さらにボウルに豚肉を入れて、10分ほど流水に当てながら塩抜きをします。塩抜きした豚肉の水けをよくふきとってから、キッチンペーパーで豚肉をきっちりと包みます。包んだ豚肉は網を重ねたトレイに置き、ラップをかけずに冷蔵庫へ。「キッチンペーパーで吸収しきれなかったドリップがトレイに落ちます。ドリップに肉が触れると雑菌が繁殖してしまうので、必ず網を重ねて風通しをよくしましょう」ドリップが染み出てキッチンペーパーが湿ってきたら、新しいキッチンペーパーで包み直して冷蔵庫で保存。これを1週間繰り返します。1週間冷蔵庫で寝かせた豚肉。「最初のうちはドリップがたくさん出るので、1日3~4回ほどキッチンペーパーをこまめに取り替えてください」1週間冷蔵庫で熟成させると、ピンク色だった肉が渋みのある赤色に変化します。水分が抜けてひと周り小さくなるのは、うまみがギュッと凝縮した証! このタイミングで自家製パンチェッタは完成ですが、さらに乾燥を繰り返して水分を抜き、本格的な味わいに近づける場合は、ラップをかけずにそのまま冷蔵庫へ。 食べるときは弱火でじっくり加熱しましょう。ガツンとした豚肉の脂のうまみをダイレクトに感じられ、プロシュートのような香りが口いっぱいに広がります! 塩漬けにしただけで、うまみがこれほどまでに凝縮されるなんて!「パンチェッタは生の状態なので、食べるときは必ず加熱調理してください。にじみ出てくるパンチェッタの脂でカリカリになるまで炒め、サラダやカルボナーラなどに加えると、強めの塩けと香ばしい脂が味のアクセントになりますよ」サラダやカルボナーラ以外にも、ポトフなどの煮込み料理に加えると、コクが増して深みのある味になるそうです。この美味しさ、ぜひ味わってみてください。 文: 白鳥紀久子写真:八田政玄(追記:2019/12/3 16:17)※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。人気のカテゴリー 簡単に家でも作れる?作り方やレシピは? 今回は乾塩法で作りました!と言うかパンチェッタを作るの場合こちらの方法が一般的です。 生の状態で10日以上置きますので、衛生には注意する事がコツの1つ … Foodie(フーディー)は、三越伊勢丹グループが運営する食のメディアです。FOODIE占いレシピスイーツ手土産・ギフトニュース・イベントおすすめアイテム読み物・コラムバイヤーのイチオシ!伊勢丹新宿店銀座三越日本橋三越本店2017.02.24 Related SitesRankingFoodie's Picks人気のカテゴリーFoodie(フーディー)は、三越伊勢丹グループが運営する食のメディアです。
食からはじまる、笑顔のある暮らし。熟成したお肉の旨みがじわっと広がるパンチェッタ。パンチェッタとベーコンの違いといった基礎知識をはじめ、基本のパンチェッタの作り方、主食や主菜、副菜におすすめの活用レシピをあわせてご紹介します。毎日の食事はもちろん、おもてなしのシーンにもぜひ役立ててみて!ライター : 熟成したお肉の旨みがじわっと広がるパンチェッタ。パンチェッタとベーコンの違いといった基礎知識をはじめ、基本のパンチェッタの作り方、主食や主菜、副菜におすすめの活用レシピをあわせてご紹介します。毎日の食事はもちろん、おもてなしのシーンにもぜひ役立ててみて! 1週間で完成! 簡単パンチェッタのレシピ 「肉の熟成は温度管理が難しいのですが、温度が安定している冷蔵庫で作れば意外と簡単。家庭でできるパンチェッタの作り方をご紹介します」と柬理シェフ。 材料(作りやすい分量) 豚バラブロック肉…500g 編集部員が本気のひと品で勝負!“ほっともっと”のおかずアレンジ選手権FEATURE CONTENTSカレーが食べたくなる季節!今回は、定番からアレンジまで、様々なカレーレシピをご紹介します。爽やかなスパイスの力を借りて、じめっと蒸し暑い季節を乗り越えましょう!食卓に並ぶ機会の多い、豚肉、鶏もも肉、鶏むね肉を使った料理。使いやすい食材ですが、マンネリ化しがちですよね。今回は、毎日のごはんを簡単に格上げできるマンネリ解消レシピをご紹介します!パンチェッタとは?パンチェッタの基本の作り方パンチェッタの人気「副菜」レシピ4選パンチェッタの人気「主菜」レシピ3選パンチェッタの人気「主食」レシピ3選手作りパンチェッタでお家バル♪CATEGORYトレンドニュースレシピ新着動画グルメ&おでかけリビング&キッチンヘルス&ビューティー特集連載RANKING今が一番おいしい野菜!「アスパラ」を使ったおつまみ6選やみつき!悪魔の豆腐丼暑い日はオクラがおいしい♪あっちゅう間おかず3品定番和スイーツ。基本の牛乳かん連休中・週末のランチにぜひ!カフェ風納豆パスタ5選(参考動画付き)通勤中やランチ、おやすみ前に、アプリでサクサク快適に。食のトレンド情報や簡単レシピに毎日出会えるアプリ。食からはじまる、笑顔のある暮らし。 カルボナーラに入れる食材としておなじみのパンチェッタ。日本ではベーコンで代用する食べ方が多く、ベーコンとの違いが曖昧になっています。そこでこちらではパンチェッタとベーコンとの違いや、話題の自家製パンチェッタを作るときの注意点や作り方、食べ方をご紹介します。 海外に住んでいるので外国のレシピをメインに記事を書いています!