[90点] 「ジョーカー:君には理解できないさ【映画名セリフ】」 Posted by 【喜伝会】会長 on 2019/11/06 with ぴあ映画生活 【映画レビュー 満足度=9 0 点】 本日のおすすめ記事【65点】飛行機事故の真実を突き止める「パッセンジャーズ」評価と感想飛行機墜落事故の生き残りの証言と、航空会社の言い分の食い違い。 エンタメ性が低いので何度も鑑賞したくなる作品では無いですが、新しいジョーカーの伝説を作ったと思います。 どうも。ER看護師のナナオです。ジョーカーを観てきた。さすがベルリン国際映画祭にて金獅子賞を受賞しただけはある。今日は『ジョーカー』に関して思ったことをただただ書きなぐっていこうと思う。ネタバレする部分もあるので、観てない人は読まないようにしてね。大都会ゴッサムという疲弊した街で、大道芸人として生きる主人公のアーサー。彼は暗い社会の中で人々に笑いを届けようとピエロに扮装して街頭や施設で必死に活動していた。しかし、ゴッサムは荒れ果て、腐臭を漂わせていた。毎日のように街ではパトカーのサイレンの音が鳴り響き、貧困のどん底で暮らす国民は暴力の狂気へと化していった。アーサーはそんなゴッサムで何とかピエロとして活動を続けていこうとするが、ギャングの子供たちからの暴力をふるわれ看板を盗まれ、ボコボコにされ、厳しい現実を突きつけられるのだった。さらに護身用にと同僚から手渡された拳銃を、ピエロの仕事をしている際に小児病院の子供たちの前で落とすという事故を起こしてしまう。それがきっかけで仕事まで解雇されるハメに。追い討ちをかけるように、彼の心の支えになっていた市のカウンセリングや薬品の処方も終わってしまう。そんな絶望に打ちひしがれながら自宅へと向かう電車に乗り込んだアーサーは、3人のエリートビジネスマンたちに絡まれ、また暴力を振るわれる。その時、彼の中で何かが崩壊し、咄嗟に懐に忍ばせていた拳銃で3人を撃ち殺してしまう。さらに精神を病んだ母ペニーは、市長選に立候補した大富豪トーマス・ウェインが、アーサーの父であるという妄言か現実かわからないことを口にするようになる。現実と虚構の渦の中で、アーサーの中の何かが大きく変わろうとしていた…。伝説の映画、ハング・オーバーを手がけたトッド・フィリップスがまさかこんな深くえぐい映画を製作するとは、正直驚いた。やっぱりホアキン・フェニックス、只者ではないと感じた。主演のホアキン・フェニックスは特異な経歴の持ち主である。「グラディエーター」や「サイン」など話題作に次々に出演し、アカデミー賞やゴールデングローブ賞でも高く評価されていた。しかし、後に義弟ケイシー・アフレックのドキュメンタリー映画「容疑者、ホアキン・フェニックス」で、突然の歌手転向やメディアでの奇行で注目と批判を浴びた。意味わからんすぎる。 そこから彼は何とか俳優へと復帰し「ザ・マスター」や「インヒアレント・ヴァイス」などで再び高く評価されるようになった。狂ったキャリアを歩んできた彼だからこそ、今回のジョーカーにふさわしい男だったとも言えるのではないだろうか。私が最も彼に衝撃を受けたのは、あの体作りである。あの気持ち悪い体を仕上げたのは、もうさすがの域であった。 また、大物コメディアンのマレーを演じたのは、ロバート・デ・ニーロである。さすがの存在感だった。彼が今作にこのような役どころで出演するのは、アメリカンニューシネマの傑作「キングオブコメディ」の影響だとも言われている。彼がその作品で演じたルパード・パプキンという幻想と現実の境界があやふやな男が、おそらく時を経て、今作「ジョーカー」の役どころにリンクしているのだろうとも言われている。話せば長くなるので、気になる人は「キングオブコメディ」を観てみよう!とにかく彼の演技はなんか魅入ってします。おもしろい。そして最後にあんなことになるとは…これもまた衝撃だった。私は映画を観に行って、良かった。おもしろい映画だった。もちろんゲラゲラ笑うおもしろさではなく、深みのあるおもしろいという意味だ。前評判で狂気、狂気と騒がれていたが、それほど狂気は感じなかった。ただただ、普通に生きていれば、そうなってしまうんだろうなと感じた。そして観ていて、ただただ悲しかった。今の時代は平和である。もちろん今の時代にもスラム化した街はあるし、ジョーカーのような経験をしている人たちも現にたくさんいるだろう。しかし、日本に住んでいる限り平和であると感じる。平和ボケしているのかもしれない。でもそれはそれで平和である。そんな日本であんな映画みせられたら、そりゃガツンと頭殴られた気持ちになる。しかしよくよく思い返してみると、トッド・フィリップスの罠にハマってるのかなとも思っちゃう。いろいろ説があるが、この話は、●時系列通り説●過去のシーン説●全部妄想説と、3パターンの時間のトリックが仕掛けられているかもしれないとのこと。確かに最後のジョーカーの髪色は緑ではなかった。時系列通りではないのか?あのラストシーンが始まりで、その後のことが最初から書かれているのか?しかし最後アーサーはステップを踏みながら赤色の足跡を残していた。つまりカウンセラーを殺した血痕?それなら、牢獄から出るのは難しい話。すると、全てが妄想説なのか!?もともと精神疾患をもっている人間だし、あの笑う病気に関しては、観ている方を混乱させる。あの笑いが。笑っていない…泣いている…あの涙の笑いが。うむむ。考えれば考えるほどわからなくなる。なんとも考えさせられる構成になっていた。まぁそんなトリックもありつつ、やはり根底には、「人間とは?」ということが重きにある映画だったのではないだろうか。私が救われたのは、小人の同僚を生かして帰した場面だ。ジョーカーは決して悪魔ではなく、人間なんだと感じた。そして、なにより、最後のアーサーのあのセリフ。「到底理解できないさ」に全てが集約されているのだと感じた。彼の人生だけに限らず、全ての人にとっての悲劇は喜劇なのかもしれない。それを決めるのは結局のところ、観客であり、それはつまるところ自分なのだ。 是非観てほしいおすすめの作品のひとつである。 お話は続く☆★
「内省」という資質に優れており、それを活かした映画系の記事が得意。 映画メニュージャンル別年代別評価別その他 そんな疑問に答えます! ホアキン・フェニックス主演のDVD&動画配信も始まっています。ジョーカーは見た後に気分が落ち込んでしまったり、切なさを感じてしまったり、社会的な問題に繋がるなど沢山の感情や考えが生まれるようなそんな映画今作の今回はそんな映画Contents引用:映画com. 名前: 「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男は、やがて狂気あふれる悪へと変貌していく。引用:良い点・1人の男の「舞台裏」に密着した、ドキュメンタリー的な生々しさがある・汚らわしくも美しい映像の数々・ホアキン・フェニックスの演技が恐ろしい程に良い。「意志に反して笑いが出る」事の辛さがしっかり感じられた悪い点・予告トレイラーがピークだった・JOKERが「カリスマ性」を持つに至った理由の作りこみが甘かった気がするバットマンシリーズはノーラン監督のたぶんそういう人も多いかと。さて、本作は非常にそして、「なぜつまらないと感じたのか?」については、僕の期待のベクトルが「アメコミヒーローもの」に向いていたからだと気付きました。どんなヒール役も、鑑賞者がつい感情移入してしまうようなバックボーンが用意されており、そのおかげで悪党の虐殺・報復シーンにカタルシスを感じることが出来ます。そしてその為には、ヒール役が頭脳明晰だったり、特殊なアビリティを使って雑魚を蹴散らすような、そんなシーンが必要です。筆者は「ダークナイト」にて、しかし本作では、訳の分からないこともたくさんあったけれど、奇跡のように美しいシーンも多く、映画館で観て良かったと思える作品。トレイラーで使われてた壮大なオーケストラ曲が使われておらず、終始ダークなBGMばっかだったので、そこだけ少し残念。しかし改めて、予告トレイラーに心酔した僕は、たぶん10回以上はトレイラーを鑑賞しましたが、それでも本作がどういう物語なのか分からなかった。既にジョーカーというキャラクターは知れているので結末は限られていますが、それでもどういうクライマックスを迎えるのか、全く分かりません。実際に本編を見て、「これはトレイラーで観た」というシーンは多々ありましたが、それが結構意外な続き方をしていたので、個人的に凄く好感が持てました。本作の残念な点は、後半はこの2点を主人公のそれが、トレイラーでも頻繁に登場していた、あのシーンを予告で観て、「ある程度幸せな展開もあるんだ」と思ったし、途中までは確かにその通りでした。まるで「ファイトクラブ(1999)」のどんでん返しシーンのような描かれ方でしたが、あそこまでのカタルシスやクールさは無く、ぶっちゃけ凄く残念な展開。とにかく「妄想オチ」が嫌いで、もしそれを使うとしても、適度にヒントを散りばめてくれないと、マジでそこから感情移入が出来なくなります。また、もちろん・・・筆者はこういう映画が大嫌いです。そんな気持ちで挑んだから、本作の鑑賞直後は複雑な心境だったのでしょう。でも僕が見たのは、そういえば仮に本作が「本編はすべて狂人Jokerのジョークだったんだよ」と言われても、そりゃまぁ受け入れ辛いですが、納得は出来ます。序盤はまだ「心優しいアーサー」だったので彼に感情移入できましたが、後半の彼の行動は理解出来なくても仕方がない。さっき僕のように「ダークナイト」でジョーカーに興味を持った鑑賞者は、きっと同じように本作と「ダークナイト」が完全に別物とは言え、やっぱりどこかで本作を見る限り、アーサーのジョークレベルが高かったら本筋が変わってしまうので仕方ないですが、ちょっとたぶんそれも含めて本作は2時間かけてここをみっちり描いています。しかし鑑賞後、アーサーは「ジョーカーになって初めて知性的になった」という事で納得したので、本作でずっと弱者なのは納得できます。しかし最初の「銃殺事件」から、最後の「群衆のトップに立つまで」の全てが、鑑賞直後はどう観ても本作は、その結果究極の悪党が生まれた。とにかく自分の予測(期待)とは別方向に進んだので理解し辛かったですが、そこに気付いたら満足度は高くなりました。たぶん日本人特有の疑問だと思います。コメディショーにて、アーサーの映像が勝手に使われるシーンがあります。僕の感覚では、純粋な日本人の僕の感覚では、しかし本編を見る限りそんなニュアンスは一切無く、単純に日本では、笑いを生むために「自虐」というテクニックがありますが、ですが普段から自虐ネタに慣れている僕は、このシーンが普通に面白かったせいで、終盤の銃殺シーンで少しチグハグしました。日本のお笑いレベルは非常に高いので、そのせいで生まれた誤解、なのかもしれません。・アーサーが電車内で3人の男を銃殺した時、持っていたのは明らかに6発リボルバーなのに、7発発砲していた。妄想シーンだったのかもしれない。・BGMとして、TVショー系の音楽がかかっていたシーンが妄想、とのコメントあり。エンタメ性が低いので何度も鑑賞したくなる作品では無いですが、新しいジョーカーの伝説を作ったと思います。↓面白かったー!って人は是非シェアしてください。喜びます↓本日のおすすめ記事【65点】飛行機事故の真実を突き止める「パッセンジャーズ」評価と感想飛行機墜落事故の生き残りの証言と、航空会社の言い分の食い違い。 正直に言おう。私は『ジョーカー』を観終わったあと、肩透かしを食らった気分になった。 バットマンの宿敵「ジョーカー」を主人公に据えた本作は2019年10月4日(金)に満を持して公開され、世界中で絶賛の嵐が巻き起こっている。 [90点] 「ジョーカー:君には理解できないさ【映画名セリフ】」 Posted by 【喜伝会】会長 on 2019/11/06 with ぴあ映画生活 【映画レビュー 満足度=9 0 点】 これは本当に事故だったのか?2008年公開のサスペンス映画「パッセ...Pick Up記事映画館が苦手な9の理由2018.09.16【人生は映画だ】自分の生活をより感動的なものにする映画サントラ9選2019.03.05「君の名は。」の矛盾点(突っ込み所)を都合良く補完してみる2018.05.23この記事をこねた人 エンタメ性が低いので何度も鑑賞したくなる作品では無いですが、新しいジョーカーの伝説を作ったと思います。 70点.