※ブラウンスタインの出演シーンは上映時間短縮のために大幅にカットされた本作の原作となったパトリシア・ハイスミスの自伝的小説『トッド・ヘインズはデザイナーの2013年8月、ワシコウスカが降板し、その代わりにフィリス・ナジーの提案で、本作のタイトルは『2014年3月12日、2014年12月15日、ヘインズは製作の全工程が終了したと発表した2014年5月16日、フィルム4・プロダクションズは『本作は2015年5月に開催された本作はカンヌ国際映画祭で上映され、高い評価を受けた映画批評家の 17日、「六本木ヒルズ LGBT Movie Night」と題されたトークセッション&映画『 LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字をとった言葉で、同性愛や両性愛、性同一性障害など、一般とは別の性のあり方を持つ人たちのこと。 社内に「LGBTネットワーク」を持つゴールドマン・サックスの弁護士で、「アライ(ally=「盟友」の意)」と呼ばれる支援者の藤田さんは「知り合いにLGBTが一人もいないので(支援で)何をしたらいいか、どんな発言に気をつけるべきか、最初はまるでわからなかった。そこで、LGBT当事者に直接、話を聞きに行くことにして、ようやく彼らの切実さがわかったんです。社内のLGBT研修などで、頭で理解しても、なかなか肌では実感できない」と自身の経験から、交流の大切さを指摘する。 同じくゴールドマン・サックスで「LGBTネットワーク」共同代表を務める三木さんが「ここ数年、LGBTという言葉をメディアで頻繁に見るようになりましたが、映画界でも変化は?」と問いかけると、『キャロル』配給・宣伝元のファントム・フィルム長壁さんは「女性同士の恋愛を扱う映画がヒットした例は、日本でほとんどなかったと思いますが、脚本段階から素晴らしい作品になると思い、公開後もマイノリティー映画という枠にとらわれない反響を感じます」と映画ファンの関心の変化を話すも、「これほど評価の高い作品でありながら本作は、第88回アカデミー賞の作品賞、監督賞にノミネートされなかった。先月末に来日した(本作主演の)ケイト・ブランシェットさんもインタビューで、『監督のトッド・ヘインズがゲイを公認していること、映画の内容が女性同士の恋愛を描いていることが多くのアカデミー会員にまだ受け入れられていない』と語っていましたが、一方で『キャロル』が前進のきっかけとなれば」とコメント。 また、藤田さんは「昨年、アメリカで画期的な最高裁判決(米全州で同性婚を合憲とした)があり、LGBTにとって大きな年になりました。現実は厳しいかもしれませんが、でも勇気づけられる流れもある」と前向きに語っていた。映画『キャロル』は、1950年代のニューヨークを舞台に、ケイト演じるキャロルと映画『キャロル』は全国公開中 そしてその道すがらモーテルで情を交わしたふたりは、接近してきた探偵から、情事の様子を録音したテープを依頼主たるハージに送りつけたことを告げられる。キャロルは街に戻りハージらと対峙するが、逆に彼らの訴えを認める発言をするのだった。他方、テレーズとキャロルの関係は断ち切られたも同然となり、テレーズは写真撮影に没頭する日々を送る。だが、ふたりの情愛の残り火はまだ燃え尽きてはいなかった。 『キャロルは、ショーウィンドーに置き忘れた手袋をテレーズが届けたのをきっかけに、彼女を昼食に誘い、また自宅に迎える。恋人リチャードと逢うときにはない高揚感に震えるテレーズ。キャロルは彼女に、関係の冷めた夫ハージと娘の養育権問題で揉めていることを洩らした。それを機にふたりの関係は急速に濃密なものとなってゆく。 だが、それを疎ましく思ったハージはキャロルから親権を奪う申し立てをする。元より親友のアビーと親密すぎる仲を保っていたことも含め、テレーズとの交際を重ねる彼女は母親に相応しくないというのだ。自暴自棄でテレーズに八つ当たりをしたキャロルだったが、深い詫びとともに審問の前に旅につきあってほしいと訴えた。テレーズはキャロルを責めることもなく同行に同意、キャロルがハンドルを握る車に乗り込む。 『キャロル』(原題:Carol)は、2015年にアメリカ合衆国で公開されたドラマ映画である。監督はトッド・ヘインズが、主演はケイト・ブランシェットとルーニー・マーラの2人が務めた。 原作はパトリシア・ハイスミスの小説『The Price of Salt』(1952年刊行)である。 『キャロル』監督、セクシャリティーがアカデミー賞を遠ざけた? 第88回アカデミー賞. 2016年2月23日 23時50分