『時の行路』石黒賢インタビュー:映画というエンタテインメントを通して訴えてゆきたい弱者の痛み(シネマズ plus) (c)「時の行路」製作委員会 現在、東京・池袋シネマロサにて上映中、4月11日からは大阪第七芸術劇場、広島サロンシネマなど全国… ときのこうろ青森・八戸でリストラにあった五味洋介は、妻の夏美と子供たちを実家に残し、静岡の大手自動車メーカーの工場の旋盤工として働きながら、仕送りを続けていた。洋介は派遣社員であったがベテラン技能者として職場でも信頼され、充実した日々を送る合間に家族を三島に呼び、ともに暮らせる将来を夢見て頑張っていた。しかし、ある日突然、リーマンショックに端を発した非正規労働者の“大量首切り”により職場を追い出されてしまう。洋介は理不尽な仕打ちに抗し、仲間と一緒に労働組合に入って立ち上がった。だが洋介や妻たち、支援の人々の願いは届かず、会社と裁判所は冷酷だった。そんな折、闘病中の夏美が倒れたという知らせを受け、洋介は郷里へ向かう…。2008年にリーマンショックと言われる経済不況の中、誠実に仕事に励む主人公が吹き寄せる理不尽な“派遣切り”の嵐に立ち向かう姿を、愛する家族や仲間たちの姿と共に描く、実話に基づいた社会派映画。五味洋介役を石黒賢が演じる。監督は『ハチ公物語』『郡上一揆』の神山征二郎。(作品資料より)(C)『時の行路』製作委員会総合評価:いままた、「コロナショック」などによって、働くもののきびしい状態が浮き彫りになっている。リーマンショック以来、非正規雇用の状況は変わっていない。困難と立ち向かい、家族の絆と葛藤する主人公。ハッピーエンドにはなないけれど、また立ち向かうしかない。秀作。最終更新日:2020-07-25 00:01:03( 『時の行路』(ときのこうろ)は、田島一による小説。リーマンショックの影響からいわれなき解雇となる自動車工場で働く派遣労働者たちを実話を元にしている。その後、『続・時の行路』『争議生活者―『時の行路』完結編』の2作が続編として執筆されている。 【映画】時の行路 神山征二郎 第30回監督作品 リーマン・ショックの嵐の吹き荒れる2008年末、大手自動車メーカーで派遣工として誠実に仕事に励む五味洋介に吹き寄せる理不尽な「派遣切り」の嵐。この嵐に立ち向かう姿を、愛する家族や仲間たちとの日々を通して描いた実話に基づく物語。 提供: 2008年にリーマンショックと言われる経済不況の中、誠実に仕事に励む主人公が吹き寄せる理不尽な“派遣切り”の嵐に立ち向かう姿を、愛する家族や仲間たちの姿と共に描く、実話に基づいた社会派映画。五味洋介役を石黒賢が演じる。
(c)「時の行路」製作委員会. 朝日ソノラマ『宇宙船』『獅子王』、キネマ旬報社『キネマ旬報』編集部を経て、フリーの映画文筆業に就く。
作品名:『時の行路』 監督: 神山征二郎(「遠き落日」「ひめゆりの塔」「大河の一滴」ほか) 出演者: 石黒 賢、中山 忍 ほか 製作: 共同映画株式会社 公開:2020年夏ごろ 募集:病院関係者や入院・外 … 鹿児島県出身。映画文筆。
「時の行路」の解説. 神山征二郎監督の記念すべき第30作目の 映画『時の行路』が2020年3月14日より池袋シネマロサにて公開 することが決定しました。. 映画「時の行路」予告編(出演:石黒賢 、中山忍 ) 2020年3月14日から公開中の映画「時の行路」。 今回は、そんな映画「時の行路」から出演者・監督、また、監督の代表作やその他作品についてご紹介 … お使いのブラウザは 編集書に『40/300 その画、音、人』(佐藤勝・著)『神(ゴジラ)を放った男/映画製作者・田中友幸』(田中文雄・著)『日記』(中井貴一・著)『日記2』(中井貴一・著)『キネ旬ムック/竹中直人の小宇宙』『同/忠臣蔵映画の世界』『同/戦争映画大作戦』(以上、キネマ旬報社刊)
2008年にリーマンショックと言われる経済不況の中、誠実に仕事に励む主人公が吹き寄せる理不尽な“派遣切り”の嵐に立ち向かう姿を、愛する家族や仲間たちの姿と共に描く、実話に基づいた社会派映画。五味洋介役を石黒賢が演じる。
毎週月曜8時〜フジテレビ/とくダネ! 7/17(金)22時〜NHK/ディア・ペイシェント〜絆のカルテ〜 7/27(月)21時〜テレビ東京/記憶捜査〜新宿東署事件ファイル〜SP 主演映画/時の行路 7/23(木)映画/コンフィデンスマンJP プリンセス編 www.ken-ishiguro.com
時の行路 作品情報・キャスト五味洋介役(石黒賢)五味夏美役(中山忍)松尾潤村田さくら渡辺大安藤一夫綿引勝彦川上麻衣子2020年3月14日に放映されています。100%の実話ではないのですが、実話をもとに制作された映画であり、ジャンルはドラマ映 現在『キネマ旬報』誌に国産アニメーション映画レビュー・コーナー『戯画日誌』を連載中。近著に『映画よ憤怒の河を渉れ 映画監督佐藤純彌』(DU BOOKS刊)がある。
現在、東京・池袋シネマロサにて上映中、4月11日からは大阪第七芸術劇場、広島サロンシネマなど全国順次公開される映画『時の行路』。これは2008年の秋に勃発したリーマンショックのあおりを受けて、派遣社員を無慈悲にリストラしていく企業の理不尽に立ち向かっていった派遣工・五味洋介(石黒賢)とその家族の闘いを描いた、実話に基づく骨太の社会派作品であり、同時に家族を犠牲にしながら戦わざるを得なかった男の悲劇と、それでも彼を信じ続ける妻(中山忍)ら家族の絆を描いたヒューマン・ホームドラマでもあります。監督は『ハチ公物語』や『月光の夏』など、これが30本目の映画監督作品となる名匠・神山征二郎。10年以上前の不況から連なった事件を基に、新型コロナ・ウイルスによる世界的パニックによって更なる一大不況に突入しかねない、まさに混迷を極める今の時代に問う問題作であるとともに、ヒューマニズムの映像詩人とも讃えられる神山監督ならではの秀逸な人間ドラマとして屹立しています。そして主人公の五味洋介を演じる石黒賢ということで、ふと思うことがあります……。洋介は1980年代に青春を謳歌していた世代と思しく、それは石黒さんが宮本輝原作のTVドラマ『青が散る』(83)で俳優デビューしたのと時期をほぼ同じくしています。とかくバブルの一言で最近は浮わついた目でみなされがちな1980年代ですが、実はそこにもちゃんと真摯な青春は存在していたことを、やはり同世代のこちらはよく知っています。風呂なし四畳半のアパートに住み、アルバイトでお金を健気に稼いでは夜のディスコに繰り出視発散するといった、さながら『サタデー・ナイト・フィーバー』のジョン・トラヴォルタさながらの若者たちが当時は巷に溢れかえっていました。また、だからこそ皆が明るく軽やかでさわやかなものを追い求めていた節があり、その中で石黒さんが当時演じていた優しくも繊細で好もしい若者像こそは、当時の象徴でもあったようにも思われます。私には『時の行路』の洋介が、かつて石黒さんが演じてきた若者たちが齢を重ね、家族を持ち、それなりの幸せを得ていたものを、理不尽な仕打ちで無下に踏みにじられていったように思えてなりません。その意味でも今回のキャスティングは石黒賢で大正解!(というか、もはや彼以外に考えられない)といっても過言ではないでしょう。というわけで前置きが長くなりましたが、今回は石黒賢さんにご登場いただき、作品に対する想いなどはもちろんのこと、これまでのキャリアについても、駆け足ではありますが振り返っていただくことにしました。石黒:神山監督とは『白い手』(90)以来30年ぶりにお仕事させていただきましたが、久しぶりにご一緒させてもらえるというのが一番の決め手でした。特に今回は主演なので、がっつり神山塾で鍛えていただこうという気持ちで臨みました。台本を読ませていただいて思ったのが、リーマンショックに伴う派遣社員切りといった理不尽な仕打ちに対して、我慢ばかり強いられてたまるかというのは、人として当然の憤りですよね。五味洋介という主人公にとてもシンパシーを感じましたし、意気に感ずるというか、やる意義がある作品と感じました。石黒:リーマンショックに伴う事件の顛末などはそれなりに調べたりしました。ただ、洋介はそんな特殊な境遇の男ではないと思えたので、あくまでも誰しも起こり得ることに巻き込まれてしまった市井の人間として、今回のスタッフ&キャストと一緒に作っていくことを優先したいとも思いましたね。石黒:中山さんとはかなり前ですけど連続ドラマでご一緒していたので、何となく人となりもわかってましたし、実はすごくタフなマインドをお持ちの女優さんであることも承知していましたので、そういった意味では夫婦の関係性をごく自然に築き上げることができていたと思います。むしろ今回は息子役の松尾潤君と娘役の村田さくらちゃんがほとんど演技未経験だったので、なるべく一緒にいる時間を取って、お昼も一緒にロケ弁食べながら他愛のない話をするようにしたりして、彼らが緊張しないように臨めるようにしたつもりではいます。石黒:そうなんですよ。冒頭の家族旅行シーンと、あとは後半いくつかあるくらいかな。でも、だからこそ子どもたちとのコミュニケーションは重要だなと思ったんです。スクリーンって正直ですからね。石黒:息子がひとりで上京してくるシーンは、僕としてもお気に入りのシーンです。僕も数年前に父を亡くしましたけど、もっといっぱい話をしとけばよかったなと、今になって思います。でも男同士って照れがあって、子どもの頃は父親は絶対的存在でしたけど、やがて成長して体格的に大きくなっていくうちに、ある時点でパワーバランスが変わる瞬間がありますよね。本当はその頃から一緒に話をできたらなあと。その意味では息子が心配してわざわざ三島まで話をしに来たというのがすごく嬉しい反面、今の自分には組合があるし、仲間もいるし、妻のことは心配だけどまだ故郷に帰るわけにはいかない……と、口下手で上手く言葉で伝えられない日本人ならではの「推して知るべし」みたいなものを息子も感じて、しぶしぶ帰っていく。あの感じがすごく好きでしたね。石黒:本当ですよねえ(笑)。石黒:川上さんとは、実はあれ以来だったんですよ。もう30数年ぶり(笑)。彼女も出演すると知ったときは、思わず「懐かしいなあ!」と。でも不思議なもので、30年以上も一緒に仕事してなくて、プライベートでも特に会ったりしていないのに、いざ会うとすぐあの頃に戻っちゃうんですよ。でも川上さんは『青が散る』の頃は既にキャリアがあって、僕はあれが初めての演技でしたので、その分どこか恥ずかしいような懐かしいような、でも安心できるような“戦友”というとオーバーだけど、何かそういったことが感じられました。石黒:綿引さんには本当に感謝しています。特に洋介が最後に義父の家を訪れるところは、台本を読んだときからどういう風に演じようか、どういう風にやったらいいんだろうかと思案し続けていたシーンでした。お互い確執を抱きつつも、それでも義父は訪ねてきた僕の気持ちがわかっていて、僕も義父の忸怩たる想いは理解している。そんな東北の男同士の「臆して語らず」みたいな不器用さと、お互いの想いがうまく伝わればいいなとずっと思ってたんです。石黒:そうですね!僕もいずれ綿引さんくらいの齢になったとき、若い役者たちに良いお手本を示せるような俳優になっていたいですね。石黒:あそこは台本では「涙を流した後に前を向く」とだけ書いてあって、それはどういう顔なのだろう? とずっと悩みました。あの顔が正解だったかどうかわかりませんが、あのとき出来る限りのことはやったと思います。石黒:ああ、そういっていただけると本当に嬉しいですね。本当に今回はスタッフのみなさんに助けられました。石黒:本当にそうなんですよ!「あ、雄大さんだ!」って。あの方が撮ってくださるのなら安心だと思いました。これは僕の持論ですけど、スクリーンって大きい分、俳優に迷いがほんの一瞬でもあると瞳に出てしまい、それをスクリーンに映し出されてしまう気がするんです。もちろんこちらも集中してやってますけど、やはりスクリーンは正直ですから、絶対に気をそらせないというこちらの気構えと、スタッフのセットアップによって本当に助けられていることを常に痛感させられています。あのラストの表情にしても、笑っててはいけない。でも陰鬱な顔で終わるわけにもいかない。やはり2時間ほどの作品にずっと付き合ってくださった観客のみなさんには、心の目線を5度から10度くらい上げてもらって帰っていただきたいんです。「人生は大変だよ。でも頑張って生きてたら、また何かいいことがあるかもしれないよね」という、確約はできないけど何か希望みたいなものを上手く伝えられたらと思い続けていました。石黒:ええ、「もう雄大さん、どれだけ寄るのよ!」ってくらいのドアップで撮られてますので(笑)。でもそれってキャメラマンが「お前のアップを見たい」と思うから寄ってくれているわけで、こちらも五臓六腑さらけ出す仕事なわけですから、その意味でもキャメラが雄大さんで良かったです。石黒本当に、今の時代があの時代の再来にならないように願いたいですね。石黒:そんな中でも“信念”を持つことの必要性は、やはり映画というエンタテインメントを通して訴えていきたいですね。この映画にしても、決して小難しい作品だと思われたくないという想いはありますし、実は誰にもわかっていただける話であることは、改めて強調しておきたいです。見ていただければ、みなさん“弱者の痛み”というところで何某かのものに気づいていただけるのではないかと思っています。石黒:ありがとうございます!石黒:(笑)でも言われてみれば、どちらもそのくらいの年齢ですものね。石黒:ええ、デビューしてからしばらくは二枚目半的で頼りない、善い人なんだけど、恋愛ものだと最後に振られてしまうような役が多くて、自分で好んでそういう役を選んでやってたわけではないのですが、『振り返ればやつがいる』(93)に代表されるような正義感の強い良い人イメージというのはありがたいことではあれ、本当は違うこともやりたいとずっと思っていたんです。「え、そんなこともできちゃうんだ!?」みたいに言わせたい。そんな想いを20代はずっと抱えていました。ただし一方ではこういうものをやってみたいって自分から口にするのはカッコ悪いのではないかと、妙に構えていたところもあって、それが30代半ばを過ぎた頃、知り合いのプロデューサーから「賢は『サイコ』のアンソニー・パーキンスみたいな役をやったら面白いぞ」と言われて「やってみたいです!」と。そこからだんだん旧知のプロデューサーから「次は賢にこういう役をやってもらおうか」みたいに面白がってくださるようになり、こちらも演じる役柄の幅が広がっていったんです。悪役といってしまうと身も蓋もないけど、でもそういうキャラクターって俳優としては魅力的でもあるし、役作りの妙味などもありますよね。石黒:あれも面白い役でしたねえ。石黒:オファーされるタイミングとかにも恵まれていたのだと思います。石黒 確かに、そういったジャンルのものが続いた時期もありました。石黒:ああ、そうなのかもしれません。ありがとうございます。そう思っていただけると嬉しいです。石黒:そうなんですよ。「俺ってよっぽど桂っぽいのかなあ」と。そんなに逃げ足は早くないのに(笑)。でも名誉なことだと思います。特に『新選組!』は三谷さんならではの、ちょっと高慢ちきで、プライドが高くて、傍目には感じ悪いけど、実は結構可愛げもある人間味あふれる桂でした。桂さんゆかりの地もいろいろ訪ね歩きましたよ。石黒:やはり映画って、閉鎖された真っ暗な映画館の中に2時間ほど拘束されながら、ワクワクしながらその世界に没入して見ていられるということで、子どもの頃から大好きでした。そして先ほども申し上げた通り、あの大きなスクリーンに映る以上、俳優としては一瞬たりとも心を逸らしてはいけない。またスタッフもちゃんと映画館で見てもらうよう、それぞれの役割を受け持たれているんです。芝居そのものに関しては映画もTVもそんなに違わないとは思いますが、お金を払って自分の時間をやりくりしながら劇場に足を運んでくださるお客さんの誠実さには、ちゃんと向き合う誠意を見せないといけない。特に『時の行路』に関しては、シネコンなどで数週間上映して終わりといった一過性のものではなく、ホール上映なども含めて全国津々浦々を地道に回り続ける息の長い展開の作品になるかとも思われます。ぜひ映画館で家族それぞれの人生模様、家族間の想い、くやしさ、そして頑張って生きていればいいことがあるかもしれないという、一抹の希望みたいなものを感じ取っていただけたら嬉しく思いますね。石黒賢(いしぐろ・けん)1983年のドラマ『青が散る』(83)で俳優デビュー。以後TVドラマ『振り返れば奴がいる』(93)『ショムニ!』(98・00・02・13)『新選組!』(04)、映画『めぞん一刻』(86)『ローレライ』(05)『ジャイブ 海風に抱かれて』(09)など代表作多数。またイシグロ・ケン名義で絵本『絵本 パパこれ読んで!』シリーズを翻訳出版。現在、TV情報プレゼンター番組「とくダネ!」月曜担当のスペシャルキャスターで出演中。今後の予定に4月17日(金)22時よりNHKにてオンエアされる『ディア・ペイシェント~絆のカルテ~』、5月1日(金)公開の映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』などがある。(取材・文:増當竜也)増當竜也 Tatsuya Masutou
映画「時の行路」予告編(出演:石黒賢 、中山忍 ) 2020年3月14日から公開中の映画「時の行路」。 今回は、そんな映画「時の行路」から出演者・監督、また、監督の代表作やその他作品についてご紹介 …
2020年3月14日から公開中の映画「時の行路」。今回は、そんな映画「時の行路」から出演者・監督、また、監督の代表作やその他作品についてご紹介します。映画には誰が出演しているの?監督情報をはじめ、出演者たちの情報、映画「時の行路」のあらすじなど映画の情報も一緒にお送ります。 Contents 「時の行路」— 上地っこ (@uejikko) まずは、映画「時の行路」から、あらすじや概要などのご紹介です。<あらすじ>青森の実家に妻・夏美と子供たちを残し、大手自動車メーカー工場の施盤工として静岡で働くこととなる。派遣社員という立場ではあったが、それでも洋介は、職場ではベテラン技能者として信頼されていたため充実した日々を過ごしていた。いつか、家族と共に暮らせる日を夢見ながら…。しかし、ある日突然、リーマンショックのあおりを受けて派遣切りにあい、職場を追われてしまう。この理不尽な仕打ちに洋介は、仲間と共に労働組合に入り立ちあがるのだが、彼らの願いは会社や裁判所には届かなかった。そんな中、洋介の妻・夏美が倒れたという知らせを受け…。 映画「時の行路」の背景には、「日本経済をけん引し続けてきた日本の自動車産業が、2008年に起きたリーマンショックにより大量の人員整理を行った」というものがあります。この人員整理と言うのは、企業側の「経費削減による防衛手段の1つ」であったわけですが…。そのあおりを受けたのは、主人公・洋介のような派遣社員など非正規労働者と呼ばれる人々で、このような人々は契約期間内であっても構わず大量に解雇されてきました。理不尽な扱いに切られた労働者側は、労働者組合を結成し不当解雇を訴えるわけですが、当時の司法界は労働者側ではなく企業側に有利な判決を次々と下していったのでした。 それでは、映画「時の行路」より、出演者やスタッフの方々のご紹介です。<出演者>・五味夏美 役/中山 忍 A post shared by ・川上麻衣子<スタッフ><原 作> 監督の「神山 征二郎」さんは、正統的社会派映画を得意とし、これまでに多くの作品を発表されてきました。映画監督になる前は、「新藤兼人・吉村公三郎・今井 正」監督ら、それぞれの監督の助手を務められてきています。代表作には、大ヒット作した「ハチ公物語」があります。この作品は、海外でも好評でアメリカでリメイクもされた作品なのですが…。ただ、どういうわけか批評家たちには不評。当時、神山 征二郎さんは批評家たちの間では「キワモノ扱い」されていたのだそうです。以下、神山 征二郎さんのプロフィールと代表作です。<プロフィール><神山 征二郎監督:代表作>神山 征二郎さんは、2001年には「時代と地域を見据えた映画製作」とし、「中日文化省」を授与されました。 今回は、映画「時の行路」から出演者・監督、監督の代表作についてなどをご紹介しました。映画「時の行路」は、主人公に石黒賢さん、その妻に中山忍さんを起用。他、若手・新人俳優を含めた数々の方々が出演されています。メガフォンをとったのは、数々の正統社会派映画を手掛けるベテラン監督の「神山 征二郎」さんでした。神山 征二郎さんの代表作には「ハチ公物語」など数々のヒット作があります。このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。
その他、パンフレットやBD&DVDライナーノートへの寄稿、取材など多数。
このブログは、田島一さんの『時の行路』『続 時の行路』『争議生活者』(新日本出版社)原作の映画「時の行路」に関するブログです。映画「時の行路」ついに完成しました。スタッフ 企画・中西繁 音楽・池辺晋一郎 脚本・土屋保文・神山征二郎 監督・神山征二郎 今春(2020年)公開。 石黒賢が主人公の派遣工を熱演し、妻役の中山忍が美しい佇まいで夫を … ノヴェライズ執筆に『狐怪談』『君に捧げる初恋』『4400』サードシーズン(以上、竹書房刊)
取材書に『十五人の黒澤明』(ぴあ刊)、『特撮映画美術監督・井上泰幸』(キネマ旬報社刊)など。
昨年9月からは『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系)月曜日のスペシャルキャスターとしてレギュラー出演中。現在、最新主演映画『時の行路』も公開されている石黒賢さんにインタビュー。