白鳳文化の高松塚古墳壁画のような華やかな色彩美、質素で静かなに美を見出す室町時代のわびさび、江戸時代になると琳派や狩野派など豪快で力強く・・・ 日本の美意識は幅広く時代などによって異なるものになります。特に奈良時代~江戸時代にかけての特徴を「日本らしい」と感じる方が多いです。これらの時代の絵画、建築、彫刻、工芸など見られる特徴や技法をデザインの要素に取り込むことで「和風デザイン」をつく … 「和モダンな部屋、おしゃれ和室なら、ぜひ採り入れたい」。現代的(モダン)な和の空間をつくるためには、ちょっとしたコツが必要です。家全体のモダンなインテリアに溶け込む、おしゃれでモダンな和室をつくるために必要となる構成要素をご紹介します。 All rights reserved 「和モダン」とは、日本の伝統的な和のインテリアと現代的・西洋的なインテリアをミックスさせた住宅デザインのことです。 和風の良さと、洋風の良さを取り入れた外観や内装になるため、シンプルでおしゃれな部分が人気を集めています。 海外デザインブログCanva Design Schoolで公開された「Designing for Engagement: How Color, Type and Space can Impact the Mood of Your Design」より許可をもらい、日本語抄訳しています。. All rights reserved 目次和モダンデザインとは、日本伝統的な和風デザインとモダンなデザインの融合されたデザインの事を言います。和モダンデザインの面白いところは、その幅の広さです。今回はデザインの幅の事にはあえて触れずに和モダンデザインの基礎的なところをお伝えしていきます。和風デザイン専門店ひだちデザインでは、和風モダンデザインの実績が多数ございます。よろしければ、ご覧ください。モダンな配色は黒、グレー、白、ブルー系など無機質で冷たい印象が基調となります。メリハリを付ける時には、そのデザインの目指す和風デザインの時代に即した色を選択すると時代感の出る配色にしましょう。赤、青、水色、紫、黄色、オレンジなどで日本伝統色を抑えながら目を引くような鮮やかな色を使うことでレトロモダンな印象のデザインも作ることが出来ます花浅葱藍色杜若色勿忘草色藍白紺青鼠葡萄色茄子紺色葡萄色支子色赤墨朱色赤茶藍墨茶褐返朱黄金暗黒色古くから日本には筆文化があったので、フォントに筆の動き表現されたデザインは日本らしさが出てきます。日本らしいモチーフにキャッチコピーやタイトルとして使うと日本らしい雰囲気の和風デザインになります。筆字の特徴は『はらい』『はね』『とめ』が表現されていることです。また、モダンな印象の書体と上記で書いたような和風のビジュアルを組み合わせることで和風モダンなデザインをつくる事も可能です。縦画と横画はそれぞれ垂直・平行で、おおむね縦画は太く、横画は細い。『大人っぽさ』『洗練性』『上品なイメージ』などのイメージを持ち、筆字の特徴は『はらい』『はね』『とめ』が表現されている。日本では、江戸時代に勘亭流や寄席文字、相撲文字、籠字、髭文字など、当時の文化を象徴する書体が創り出されてきました。– – 【使用和柄】ブルー基調のモダンな色合いにでスペースを意識したシンプルなデザイン。【使用和柄】白銀比とは古来より日本でよく使われる黄金比のようなものです。黄金比の1:1.618に対して、白銀比は、古くから日本の建築には使われており、有名なところでいうと法隆寺の金堂と五重塔などに使われています。この白銀比の計算ツールもありますのでデザインにすごく便利です。和モダンデザインの幅は広く、今回は基本的な作り方をご紹介致しました。なぜ、この和柄はこの色なのか?なぜこの和柄が使われているのか?みなさんもデザインを観察してみるといろいろな気付きがありますのでお試しください。1987年京都府生まれ。奈良県の大学にて奈良文化、デザイン、アニメーションを学ぶ。印刷物の編集プロダクションで編集とライターを経験した後、オンラインショップのマーケティングを担当、Web制作会社を経て独立。日本の歴史・文化・伝統を取り入れたデザインを得意とする和風デザイン専門店ひだちデザインを開業。デザイン・メディア・イベントを通して多くの方に日本文化を生活や事業に活かして頂くべく事業展開。和風ブログ人気記事制作実績一例関連記事和風デザインの悠久の伝統をお客様のパートナーに。Copyright © 2020 ひだちデザイン. 目次白鳳文化の高松塚古墳壁画のような華やかな色彩美、質素で静かなに美を見出す室町時代のわびさび、江戸時代になると琳派や狩野派など豪快で力強く・・・特に奈良時代~江戸時代にかけての特徴を「日本らしい」と感じる方が多いです。これらの時代の絵画、建築、彫刻、工芸など見られる特徴や技法をデザインの要素に取り込むことで「和風デザイン」をつくる事ができます。和風デザイン専門店ひだちデザインでは、和風デザインの実績が多数ございます。よろしければ、ご覧ください。デザインを見る時に一番印象に残りやすく、一番最初に認識されるものがビジュアルです。例えば、奈良時代をモチーフとしたサイトに忍者が登場したらびっくりしちゃいますよね・・・!『和風デザインの特徴について』にも書きましたが日本の美意識は時代によって異なります。例えば、美術館のサイトやポスターを作る際には同じ江戸時代の美術作品でも琳派のような豪快な作品、浮世絵のような作品、焼き物などの工芸品などで全く異なるデザインになります。そこのチョイスを間違えるとミスマッチなデザインになってしまいます。その時代にあった雰囲気のテクスチャー・色・補正をかけていくことでミスマッチなくいい感じの和風デザインを作る事が出来ます。『時代に合わせたモチーフを作る』『時代の雰囲気を出す』もモチーフとなる時代背景や歴史を知っていないとつくる事が出来ません。そもそも、そのサイトのコンセプトに何時代の和風デザインをもってくるべきかを知るためにはその商品のことをより知ることも大事です。例えば、襖絵や浮世絵などの日本画に見られる大胆な構図や余白。千利休が狭い茶室はいい例だと思います。千利休の作った茶室は狭く、特に入り口は立ったまま茶室に入ることが出来ないほどだったそうです。また、低い位置から茶室を見ると実際より天井が高く、奥行きが広く感じる視覚効果もあります。古くから日本には筆文化があったので、フォントに筆の動き表現されたデザインは日本らしさが出てきます。日本らしいモチーフにキャッチコピーやタイトルとして使うと日本らしい雰囲気の和風デザインになります。筆字の特徴は『はらい』『はね』『とめ』が表現されていることです。また、モダンな印象の書体と上記で書いたような和風のビジュアルを組み合わせることで和風モダンなデザインをつくる事も可能です。縦画と横画はそれぞれ垂直・平行で、おおむね縦画は太く、横画は細い。『大人っぽさ』『洗練性』『上品なイメージ』などのイメージを持ち、筆字の特徴は『はらい』『はね』『とめ』が表現されている。日本では、江戸時代に勘亭流や寄席文字、相撲文字、籠字、髭文字など、当時の文化を象徴する書体が創り出されてきました。– – ※ライセンスなどに関しては必ずご確認の上ご利用くださいませ日本人は古来より暮らしの中に多彩で繊細な色合いを取り入れてきました。それらの色は芸術、工芸、文学、芸能に取り入れられて日本文化に深く息づいています。歴史の流れの中でも様々な色が産まれてその時代らしい色合いとして使われています。日本古来の趣きをそのままに大陸影響などで新しい文化を生み出した平安時代。■ 色例萌黄色(#a7bd00)紅梅(#F69096)二藍(#915c8b)一斤染(#ffd3e4)千利休が好んだとされる『洗練美』。■ 色例褐色(かちいろ/#4d4c61)群青色(#465DAA)茶褐色(#664032)この時代の色彩は庶民が経済力を持った影響もあり地味で洒脱、きりっとした感じの色合い『粋』とも呼ばれています。利休色(#8f8667)利休茶(#897845)利休鼠(#888E7E)蘭茶(#D19826)平安時代の女性貴族の伝統衣装『十二単』それは「かさねの色目」と呼ばれ、春夏秋冬パターンがあります。平安時代の女性貴族は、かさね色目をもった衣装を何枚も重ね着して袖、裾、襟などに5色以上のグラデーションを作り出しました。詳しい配色は下記のサイトが非常に参考になります。ぼかしをグラデーションとして取り入れると色味の変化が日本人好みになり良い感じの和風デザインになります。これは水墨画などの文化に似ていると思って使い始めたのですがなかなか和風デザインにマッチします。和風デザインをする時、様々な柄や文様をしよう致します。ですが、それらの文様よりさらに昔に用いられたものは華やかできめ細やかでいて色とりどりにデザインされています。天平の美術で有名といいますと毎年、紅葉色づく秋の奈良、奈良県立美術館で催される正倉院展で観賞することができます。度々、天皇陛下や皇族の方々もご覧あそばします。平安時代に宮廷文化が成熟して行きます。江戸時代には芸術的な技術革新により文様も今までにないようなものが出てきました。白銀比とは古来より日本でよく使われる黄金比のようなものです。黄金比の1:1.618に対して、白銀比は、古くから日本の建築には使われており、有名なところでいうと法隆寺の金堂と五重塔などに使われています。この白銀比の計算ツールもありますのでデザインにすごく便利です。色々と紹介してまいりましたが、今回はコツだけ書いております。もちろん、質問などございましたらSNSやお問合わせからなんでも聞いてくださいませ。1987年京都府生まれ。奈良県の大学にて奈良文化、デザイン、アニメーションを学ぶ。印刷物の編集プロダクションで編集とライターを経験した後、オンラインショップのマーケティングを担当、Web制作会社を経て独立。日本の歴史・文化・伝統を取り入れたデザインを得意とする和風デザイン専門店ひだちデザインを開業。デザイン・メディア・イベントを通して多くの方に日本文化を生活や事業に活かして頂くべく事業展開。和風ブログ人気記事制作実績一例関連記事和風デザインの悠久の伝統をお客様のパートナーに。Copyright © 2020 ひだちデザイン.